ロシアのワクチンはアウトでアメリカのワクチンはセーフなのか

フランスの製薬会社バルネバ社CEOが「日本にも有効なワクチンを届ける自信がある。ただし、その為にも日本人の治験が必要だ。」とテレビ報道で、うっかり発言してしまう。
日本政府はファイザー社・アストラゼネカ社に、「日本にワクチンを売ってください。副作用が出たら訴訟費用は日本で持ちます。」と頼み込んでいる。ワクチンを購入した後に、日本国民で治験をする逆順である。

今ゴーツートラベルで日本中にばら撒かれたウィルスは東京・埼玉型である。非常事態宣言解除後、安倍総理・小池都知事が「夜の街感染」を傍観している間に、ウィルスは歌舞伎町に適応した新型ウィルスに変異した。
今、必要な情報は「東京ウィルスの性質が武漢ウィルス・欧米ウィルスと、どう違うのか。東京ウィルスならではの病気症状とは、どのような症状か。」である。
日本の特効薬・ワクチンは東京ウィルスを製薬材料にして開発しなければならないだろう。

新型コロナに打ち勝つためには「特効薬が開発される」「ワクチンが出来る」「集団免疫を獲得する」。この三つのゴールに辿り着くまで医療崩壊しないように感染者の波を低く抑えるシナリオが有るという。
ゴールが狭すぎる。
若者の後遺症を考慮すれば即座に政府が動いて、感染者と非感染者を区分する政策が必要である。「陽性患者はホテルに収容する」方針が「空き室待ちの自宅待機者が1000人を超す」とはスピード感に欠け過ぎている。
医療現場・保険所・高齢者介護施設・保育園から悲鳴が上がっている。安倍政権は感染症対策を怠り、生命の現場に責任を丸投げする。生命の現場の労働者の過労死ラインを超えた頑張りは半年以上続く。現場は「血反吐を吐く」思いである。安倍晋三の吐血など同情の値打ちも無い。「嫌なら総理を辞めれば良い」。
ワクチン待ちではなく、今、現場で苦労している人を救う必要がある。国家の感染症対策とは、国民を救う方向で発揮されねばならない。「ワクチンは予約出来たから、後は各々の現場で宜しく頼むよ。」日本の感染症対策は世界200位くらいのお粗末な政策である。

新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験の結果、ウイルスを攻撃する「中和抗体」が増えたと、開発を進める米製薬大手ファイザーなどが発表した。英科学誌ネイチャーに12日、論文が掲載された。今回の結果は臨床試験の初期段階で、ファイザーは約3万人を対象とする最終段階の試験に着手している。

ファイザーと独製薬企業ビオンテックは、共同でウイルスの遺伝情報を使ったワクチンの開発を進める。初期段階の臨床試験は18~55歳の健康な45人が対象で、ワクチンを接種した人の血液中にウイルスを攻撃して感染を防ぐ中和抗体が増えたことを確認した。抗体の量は新型コロナに感染して回復した人が持つ量の1・9~4・6倍だった。
一方、一部の人で、軽度から中程度の頭痛や疲労など一時的な副作用も見られたとしている。

東京農工大の水谷哲也教授(ウイルス学)は「体の中でどれだけ抗体が増えればウイルスを防げるのかはまだ分かっていないが、回復した人よりも多くの抗体を持っていたことは評価できる。最終の試験結果に期待したい」と話している。
ワクチン開発を巡っては、英製薬大手アストラゼネカや米バイオ企業モデルナなども最終の臨床試験に進んでおり、大詰めを迎えている。読売新聞。

8月11日、世界初の新型コロナワクチンがロシアで承認された。
政府の規制当局が正式に使用できるワクチンとしてお墨付きを与えたことを意味しているが、世界初となった理由には裏がある。
実は、ロシアのワクチンでは有効性と安全性を厳密に評価する第III相試験の結果が出ていない。
ある程度大丈夫そうだろうという第II相までの段階で、国威発揚のため見切り発車したと見られている。
世界保健機関(WHO)の8月10日発表リストによれば、世界で実験段階にあるワクチン候補は139品目、ヒトで評価する臨床試験段階に到達したのは28品目で、うち6品目で第III相試験が実施中とされている。
この6品目の中には、ロシア製ワクチンは入っていない。
リスト上は初期の第I相試験段階として、ガマレヤ・リサーチ・インスティテュートの品目が掲載されている。どうやらこれが件のロシア製ワクチンのようだ。
ニコライ・ガマレヤ(1859 – 1949)は帝政ロシア/ソビエト時代に活躍した微生物学・ワクチン研究の権威で、彼の名にちなんだ研究機関は1891年に設立され、モスクワに拠点を置いている。

今回開発されたワクチンは「スプートニク5号」と命名されている。スプートニク5号は1960年に動植物を乗せ地球軌道上に到達し、無事生還した史上初の人工衛星だ。
ロシア製新型コロナワクチン「スプートニク5号」の命名には、「米ソ冷戦時代の夢よもう一度」という強い自負を感じさせはするが、実態は藪の中である。
どれくらいの有効性や安全性のデータがあるのか、詳細なデータは公表されていない。
それでもプーチン大統領の娘もこのワクチン開発の被験者になっており、8月中には教師や医療従事者を対象とした接種が開始され、秋には集団ワクチン接種のキャンペーンが始まるという。

従来型のワクチンには、ウイルスの病原性を弱めた弱毒化生ワクチン、病原性を抑え活性を無くした不活化ワクチンといった種類がある。
これらの種類も新型コロナワクチンでは開発中品目の中には含まれているが、今回の開発競争の特徴は、遺伝子操作の最新バイオテクノロジーを駆使したRNAワクチン、DNAワクチン、非複製型ウイルス・ベクター・ワクチンなどが勢揃いしていることだ。
実際、スプートニク5号で使用されているのは、非複製型ウイルス・ベクターの技術だ。
遺伝子治療で長年研究されてきた技術をワクチンに応用したもので、病原性の弱いかぜウイルスの一種であるアデノウイルスを用いている。
アデノウイルスが体の中で複製され増殖して体に害を及ぼさないよう、非複製型に遺伝子改変したうえで運び屋(ベクター)として機能させる。
そしてベクターには、新型コロナウイルスの遺伝子の一部分が遺伝子工学の技術を用い搭載されており、その遺伝子が人体の細胞内に運び込まれることでウイルス・タンパク(抗原)が体内で生成される。
その抗原に対し免疫力が誘発され、抗体の産生や細胞性免疫の強化といったメカニズムを通じワクチンの効果が発揮される仕組みになっている。
スプートニク5号が本当に成功したのであれば、メカニズムの上でも史上初の正式承認を得たワクチンということになる。

ここで注目されるのが、同じ技術を用いている英オックスフォード大学と英アストラゼネカが共同開発中のワクチン(ChAdOx1 nCoV-19)だ。
こちらは第II相まで結果も発表されており、さらに正攻法の開発方法である第III相試験も英国とブラジルで進行中だ。
このワクチンはWHOのリストにある第III相試験実施中の6品目のうちの一つであり、注目度も非常に高い。
さらに、ChAdOx1 nCoV-19の開発成功の可否は日本にも深く影響する。
日本向けの1億2000万回分のワクチン供給について基本合意が得られたことを、8月7日に厚生労働大臣が発表しているからだ。
なお、米ファイザーと独ビオンテック、中国の上海復星医薬が共同開発する脂質ナノ粒子―メッセンジャーRNAワクチンについても、6000万人分の供給を受ける基本合意が7月31日に発表されている。

海外からの輸入品ばかりでなく、複数の国産ワクチンも日本医療研究開発機構(AMED)の支援により開発中だ。
大阪大学・アンジェス・タカラバイオによるDNAワクチン、国立感染症研究所・UMNファーマ・塩野義製薬による組み換えタンパクワクチン、国立感染症研究所・東京大学医科学研究所・医薬基盤研究所・KMバイオロジクスによる不活化ワクチン、東京大学医科学研究所・第一三共によるメッセンジャーRNAワクチンなどだ。
しかし、臨床試験の段階に入ったものは大阪大学・アンジェス・タカラバイオの品目のみで、しかもその第III相試験の実施については現段階では不透明である。
これら国産ワクチンに対し、ロシアのスプートニク5号のように第III相試験なしで承認を与える方策も全く考えられないわけではない。

しかし、WHOをはじめ欧米メディアの論調では、この方策は酷評されている。同様に医学的な常識に照らし合わせても、第III相試験なしでワクチンを承認することは非常識と言って差し支えないだろう。
なぜなら初期の臨床試験で評価されている有効性は、抗体の数値の上昇(抗体価)や細胞性免疫の機能など、あくまで血液検査で出た結果に過ぎないからだ。
新型コロナウイルスに対する免疫の血液検査結果が良かったからと言って、感染や発症時の重症化を防げる実際の臨床的有効性が確かめられたわけではない。
事実、過去のワクチン開発では、初期の臨床試験で有望であっても、実際の臨床的有効性を確認する第III相試験であえなく失敗した事例には事欠かない。

さらに安全性についても大きな問題がある。
数百人程度の臨床試験で、ある程度の安全性が確認されても、数千人から数万人規模で検証した場合、予想外の副反応が出現する可能性も少なくないからだ。
安全性の面でも、第III相試験の段階で失敗する事例は珍しくないし、承認され市販された後になって問題となる副反応が判明し、製品回収、承認取り消しとなった事例すらある。

このようにワクチン開発は一筋縄には行かないため、様々な種類のものを複数同時に進める方針自体は理にかなっている。
日本政府が国産ワクチンを支援しつつ、リスクヘッジとしてオックスフォード大学と英アストラゼネカの非複製型ウイルス・ベクター・ワクチン、米ファイザーと独ビオンテック、上海復星医薬の脂質ナノ粒子―メッセンジャーRNAワクチンの2品目について契約したのも合理的な選択だろう。
そこで、今後のワクチン開発を検討するうえで、日本にも供給される可能性があり、第I/II相試験の予備的結果が英医学誌ランセットのオンライン版に7月20日に発表されたChAdOx1 nCoV-19について、さらに詳しくご紹介しよう。

ChAdOx1 nCoV-19は、前述の通り非複製型ウイルス・ベクター・ワクチンであり、これまでにない新規タイプの品目となる。
ChAdはチンパンジーのアデノウイルスの頭文字で、元になるウイルスがチンパンジーに感染するかぜウイルスの一種に由来していることを意味している。

また、Oxはオックスフォード大学、nCoV-19は新型コロナウイルスの略称である。このワクチンでは、新型コロナの特徴であるスパイク・タンパクを発現するように遺伝子操作が加えられている。
第I/II相試験は英国の5施設で実施され、新型コロナに未感染の18~55歳の健常者1077人が登録され、543人にChAdOx1 nCoV-19、534人に比較対照(コントロール)として髄膜炎菌ワクチンが接種された。
これだけの患者が4月23日から5月21日の約1か月という短期間で集められたことも指摘しておきたい。
詳細は専門的になるので省くが、抗体価の上昇など免疫力の上昇は確かに確認され、第III相試験に問題なく進めるだけの有望な血液検査の結果が得られた。
このワクチンは英国で最大1万2330人、ブラジルで2000人を対象とした最終段階のランダム化試験が進行中であり、これらの試験で新型コロナ感染者数の抑制が証明されれば、より確実な有効性が言えることになる。

懸念されるのは安全性の面だ。少なくとも今回の第I/II相試験の論文で検討された範囲では、死亡や後遺症につながるような重篤な有害事象は発生しなかった。
かと言って副反応が問題にならなかったわけではない。それどころか、ワクチンとしては比較的副反応が強いようだ。
最も多い副反応は、倦怠感と頭痛だ。
研究者らも副反応を問題視したため、その予防として鎮痛剤として日本でも常用されているアセトアミノフェン(パラセタモール、カロナール)の使用も行っていた。
しかし、その最大使用量である1日4000ミリグラムを用いるというのだから尋常ではない。
アセトアミノフェンは日本でも普通の薬で、最大量の4000ミリグラムを用いることはまずなく、使うとしてもその3分の1程度だ。

もしこの副反応の予防法を推奨する品目となるようであれば、日本人にそのまま使うのは結構難しいかもしれない。
なぜなら日本ではワクチンの副反応が問題となり、過去にたびたび薬害事件などに発展しているからだ。
倦怠感を訴えたのは、アセトアミノフェン予防の有無にかかわらず約7割、頭痛に関しては予防なしで68%、予防ありで61%だった。
筋痛は予防なしで60%、予防ありで48%、悪寒は予防なしで56%、予防ありで27%という具合だ。38度以上の発熱は予防なしで18%、予防ありで16%、さらに予防なしでは2%で39度以上の高熱も認められた。

なぜこのように副反応が多いのだろうか。
実は、パンデミックが猛威を振るっていた時期に早急に有効性のあるワクチン開発に迫られていたため、あえて反応性の強い用量を一発勝負で選んだことが、論文中にも記載されている。
量にしてワクチン1回分に、500億個のウイルス粒子が含まれている。
他の薬剤と同様に、ワクチンにも用量―反応関係が認められることが多く、使う量を多くすれば、免疫反応が強くなるというわけだ。
そしてそれに比例して、副反応も強くなってしまう。
本来であれば、少、中、高などいくつかの用量に割り振って、有効性と安全性のバランスから最適な用量を選択することが望ましい。

しかし、ChAdOx1 nCoV-19は第III相試験も今回の論文の量で進んでいるため、日本に導入するとなったときに問題となる可能性がある。
日本ではワクチンの副反応が問題となり、過去にたびたび薬害などの問題が発生している。
また、日本人は副反応が少ない方を好む傾向にあると考えられ、実際、過去のワクチンでは、より少ない量で副反応の少ないワクチンが選択された事例もある。
欧米とは考え方が異なり、仮に同じデータを見たとしても違う選択をし、日本人向けに異なる用量が選ばれたとしても不思議ではない。
新型コロナワクチンでは、あまりに早急な開発が求められ過ぎている。安全性の面が疎かになるリスクが高いのだ。
新型コロナの死亡率はアジア人で少ないことが分かっており、欧米などで得られたワクチンの臨床試験結果をそのまま日本に当てはめることは難しい。

また、ワクチンの副反応に敏感な日本の国民性もあり、拙速なワクチン導入は日本社会におけるワクチン不信を悪化させかねない。
本当に問題となる副反応なのかどうかの真偽はともかく、新たな薬害事件に発展しかねないのだ。
理想的には、オックスフォード大学と英アストラゼネカが英国で実施したように、日本国内で数千人~数万人規模のランダム化比較臨床試験を、いずれかの有望なワクチンで実施したうえで承認することである。
人口やGDP(国内総生産)規模が日本よりも小さい英国で実施できているのだから、日本の国力でできないはずはないと思う。
新型コロナでは、感染から回復後に長期の後遺症が残る可能性も指摘されている。
もし大規模なランダム化第III相比較臨床試験を行わなければ、ワクチンの副反応なのか、長期の後遺症なのか判別が不可能な展開になる事例が多数出てくることも予想される。
これまでに承認された日本のワクチンは、せいぜい数百人規模の国内の臨床試験をしてこなかったため、新型コロナワクチンでそのつけを払うことになりかねない。 JPプレス。

ワクチンを待つ姿勢は、やはり危険である。ロシアのワクチンもイギリスのワクチンもアメリカのワクチンも、数千人・数万人の日本人の治験を得なければ安全なワクチンとは言えない。
そもそも、日本にはファクターX「交差免疫」が発動し、重症者・死亡者が少ないという経過もある。
1年後、治験を得ないワクチンを打つことで、ワクチンの副作用に悩まされて、どうする。
感染症対策に取り組むのは「今」しかない。

“ロシアのワクチンはアウトでアメリカのワクチンはセーフなのか” への193件の返信

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