マイケルバーリ・史上最悪のブルウィップ効果

08年以降、FRBは5兆ドルものカネを刷って、市場にばら撒き。コロナ禍では年間1・5兆ドルものカネを市場にばら撒いた。今、FRBはQTで、年間1・1兆ドルのカネを回収しようとしている。

量的緩和政策QEで、株価を急上昇させ。利上げ・バランスシート縮小QTで、株価を急減速させようとしている。

新型コロナウィルスのパンデミックにより、人々は外出を控え、仕事もブレーキをかけてきた。ここ2年間、サプライチェーンは滞ってきた。

今、コロナが収束しているかに見える状況に。政府側ではインフレを対策する為に。企業側でも、この2年間に経済活動が出来なかった損失を取り戻す為に。一気に物流網サプライチェーンの目詰まりボトルネックを解消しようとする。

ボトルネックという目詰まりを解消する為に、大量の物流を一気に流そうとする。目詰まりして詰まっている部分を拡大しようとする。この二つを同時に進行させようと。7月第2週、新たに13のコンテナ船が追加オーダーされ、今年、239隻にも及ぶ。これは歴史上5番目に多い年なる。まだ、半年で、5番目である。

この急発進は在庫の増加に繋がる。年率での棚卸資産、在庫は24%に及ぶ。

7月のミシガン大学消費者感情指数は15年ぶりの低下を見せている。消費者が支出をしていない。商品の過剰供給と消費者需要の低下が同時に起きれば、物価は信じられない程のスピードで下落していく。

マイケルバーリは「22年7月のクリスマスには何が起きるでしょう。答えは、ディスインフレによる過剰在庫の消費者不況というクリスマスプレデントです。」ツイートする。

供給過剰とは販売店において、需要も無いのに急激に商品が納入されてしまう現象である。この結果、販売店では商品だけが過剰供給されて売れない状況が続くので、大幅な値下げをせざるを得ず。大売り出しの様なセールをすることになる。

年末のクリスマスセールは、企業が大量の商品を作ってセールを実施する。クリスマスという年末商戦ではない7月に、需要が高まっていない7月に、大量の在庫が発生することになる。

お店の棚に大量の在庫が積み上がると、企業収益は大幅に下落する。この結果、大量の人員整理・解雇・減給が発生する。

マイケルバーリは「お店での供給過剰はブルウィップ効果である。ここからデフレパルスが発生し、そのあと、今年末に欠けてディスインフレに成り、そのあと、FRBが利上げとQTの方向転換をすることになる。」ツイートする。

ブルウィップ効果とは「需要の上昇が、供給側の供給過多を引き起こしてしまうこと。」。通常ビジネスは、余剰在庫は収益を減少させることに成る為、必要最小限の量を発注する。

百貨店・スーパーマーケット・ショッピングモール。1次下請けの商品製造工場。2次下請けの商品原料の精製工場。鞭のしなりが先端に行けば行くほど、大きく「しなる」ように。余剰在庫は末端の工場に行くほど、大きく積み上がる。

暑い夏に、ビール・コーラの需要が増える。1日50箱のビール・コーラを売っていたスーパーマーケット。猛暑の日々が続き、ビール・コーラの売れ行きが1日、100箱に増える。この時、スーパーマーケットは機会損失を回避する為、60箱発注していたビール・コーラを120箱発注する。

この時、ビール・コーラの製造工場も、ある程度の余裕をもって、砂糖・麦芽・カラメル色素・香料などの原料をビール・コーラ240箱分を材料メーカーに発注する。

材料メーカーも、ゆとりを持って、ビール・コーラ480箱分の、それぞれの材料を発注する。

スーパーマーケットで100箱に増やした発注が、材料メーカーでは480箱分の発注に増える。380箱の在庫が積み上がる。3次下請け・4次下請けに進めば、進むほど、ブルウィップ効果で在庫は膨れ上がる。

9月に成り、ビール・コーラの需要が50箱に戻ると。在庫を大量に持つと企業収益が減少する。末端メーカーは膨れ上がった在庫を処分する為、各メーカーは値下げを実施するとともに。生産・供給を限界まで絞る。

こうして、ビール・コーラの在庫が不足すると、一連のサプライチェーンは同じ事を繰り返す。ビール・コーラは値上がりし、製造工場は材料メーカーに大量発注する。

2年間の、前例のない量とスピード感で発生したサプライチェーンの分断。現在のサプライチェーンの急回復により。

過去最大かつ最悪のブルウィップ効果が発生する。

今回のブルウィップ効果で、供給過多は回避不可能である。この供給過多でデフレ圧力が急速に高まり。最終的にディスインフレに繋がる。ディスインフレとは、インフレが急速にスローダウンすること。

多くの人々はインフレは加速し、高止まりし続けると捉えている。インフレは、もう暫くすると低下する。

ディスインフレにより、FRBは再度、カネを刷ってくる。QE量的緩和政策を再度、実施することになる。

QEは株価と消費者の需要を上昇させる。一方でまた、供給不足を発生させる。供給不足により物価が上昇し、FRBは再度、QT金融引き締め政策を実施する。そして、現在の如く、ブルウィップ効果が発動する。ブルウィップにより、大量の商品が流通する為、価格が劇的に下落し、デフレと成る。また、FRBは量的緩和政策QEを実施する。

このFRBのサイクルが永遠に続く。

株式市場が最も下落する瞬間は、ブルウィップの段階である。今、我々は、ブルウィップの最中に居る。

マイケルバーリは「ブルウィップ効果は様々な業種。自動車産業・不動産市場・薬品業界・電子機器・食品業界。全ての業界でブルウィップが発生しようとしている。」。とツイートする。

小売業者はもう既にブルウィップ効果が見え始めている。ウォルマートの在庫が22年の第1四半期の段階で年率33%まで増加している。ホームデポの在庫は32%まで増加している。ウォルマートの売上高は2%の増加。ホームデポの売上高は4%の増加。小売業者の在庫は売り上げの10倍以上に膨れ上がっている。ブルウィップ効果の兆候である。

70年代の物価高も、インフレ・ディスインフレを繰り返しながら、長期的にブルウィップ効果の鞭がしなる様に、時間の経過とともに、物価は高くなっていく。ピークの物価は周期的に上昇した。

株価の大底。00年のITバブルの崩壊では2年後に底を迎える。29年の世界恐慌の4年後に底を迎える。リーマンショックは09年に大底を迎える。

バブル崩壊後の大底は、金融市場参加者が、誰もが「もう、投資になど手を出したくない。」と総悲観し、株式市場から、ほぼ全員撤退した後に、深みに達する。

量的緩和バブル崩壊が始まって、未だ半年しか経っていない。長期間に渡る大規模なバブル崩壊時には、大きな自律反発「騙しあげ」が何度も繰り返される。

29年から32年までの世界恐慌、10%を超える反発が10回以上発生。その平均は23%。00年から02年までのITバブル崩壊、10%を超える反発は16回発生。その平均も23%。大きな暴落が発生する度に10%~25%を超える反発が発生してきた。

ベア相場のブルトラップに「底を付けた」と叫ぶ、投資顧問詐欺師が多過ぎる。投資顧問詐欺師が全員、破綻・破産・退場した後が、株価が大底を付けるタイミングなのだろう。

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