パンデミックの恐怖・扇情か警告か

ニューズウィーク。
<SARSの記憶がよみがえる新型肺炎の流行――見えない正体と少な過ぎる情報がアジアを翻弄する>。
今に始まったことではない。
中国で謎の病気が流行して、香港やシンガポール、台湾にパニックが広がり、中国政府の正確な発表を世界中が待っている。
1990年代に致死的なインフルエンザが猛威を振るったときも、2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)が大流行したときも、昨秋にペスト患者が確認されたときもそうだった。
昨年12月12日、湖北省の武漢で相次いで原因不明の肺炎患者が出た。
少なくとも59人が病院で隔離され、現在7人が重篤な状態とされている。
中国政府は例によって口を閉ざしている。
中国人以外の研究者を含む専門チームが病原体の特定を進めており、人から人に感染した明らかな証拠は見つかっていない、と述べた程度だった。
最初の患者が出てから2週間近くたった12月末に、武漢市当局はようやくウイルス性肺炎の集団感染を発表した。
1月10日の時点で、武漢で確認された感染者は41人。
さらに医療関係者を除く320人が患者と接触したとみられ、経過観察中だ。(編集部注:1月11日に当局がこのウイルスによるとみられる初の死者が出たと発表)。
感染拡大の一因は、情報の遅れだ。
香港でも少なくとも16人の感染が確認され、シンガポールでは疑いが1人。
そして中国政府は、今回の肺炎の詳しい情報をソーシャルメディアに流した人々に、懲役刑をちらつかせている。
疾病の大流行に対する中国政府の冷酷さと秘密主義は、習近平(シー・チンピン)政権にとって好ましいものでは決してない。
正式な科学的調査の最中だとしても、説明責任の欠如や、噂の流布(と彼らが呼ぶもの)に対する厳格な取り締まりは、国際社会の不信感を増大させている。
事実を隠蔽しているのではないか、実はもっと大規模な流行ではないのか、と。
<迫る春節の帰省ラッシュ>。
世界のメディアの大半は、「武漢肺炎」を2003年のSARSに重ねている。
SARSは中国本土から約30カ国に広まり、8000人以上が感染し774人が死亡。
世界中をパニックに陥れた。
当時アジア全域の怒りを買った中国指導部は、あの屈辱の教訓を胸に、今回は情報を日々更新するのが賢明だろう。
特に、1月25日の春節が迫っている。
春節の帰省では、数千万人の高速鉄道利用客が武漢を経由するのだ。
今のところ、感染は武漢市内の大規模な屋内の海鮮市場か、その周辺から始まったとみられている。
人口1100万人を超える武漢は中国中部に位置する湖北省の省都で、市内を揚子江(長江)と漢江が流れ、中国で最も歴史のある商業中心地の1つだ。
毎日数百万人が利用する中国の高速鉄道網のハブでもある。
つまり、今回の肺炎の流行は、2018年夏からエボラ出血熱の流行が続く、コンゴ民主共和国の遠く離れた村での話ではない。
一国の主要都市であり、国際的な貿易と移動の中心地で起きているのだ。
<「噂の流布は7年の懲役刑」>。
武漢市の保健委員会が初めて警鐘を鳴らしたのは12月30日で、公式サイトに「原因不明の肺炎の治療に関する緊急通達」を掲載した。
地元メディアが委員会に問い合わせたが、患者は27人で、その大半が華南海鮮市場と何らかの関係がある、という情報しか得られなかった。
患者は呼吸困難を起こし、白血球数が減少して高熱を伴い、抗生物質が効かなかった。
ウイルス感染が疑われた。
翌31日、湖北省当局は「27人にウイルス性肺炎の症状が見られ、ウイルス性の肺炎もしくは肺疾患に感染していると診断された。うち2人は快方に向かっており、すぐに退院できそうだ」と発表した。
その夜、香港では、武漢を訪れた3人が呼吸困難を訴えて入院していることが分かり、香港当局は警戒を強化した。
そのうち女性1人は、SARS患者を数多く受け入れた病院で治療を受けた。
シンガポールと台湾も、空港や駅で乗客の体温検知を強化。
謎の感染症を早めに食い止めようと動いた。
1月1日、武漢の肺炎はSARSと同種のコロナウイルスによる感染症であることを示す医療記録とされる文書が、中国のソーシャルメディアとツイッターに出回った。
中国当局は、SARSを含む複数の肺炎の可能性は排除されたと説明した。
謎の病原体は従来のコロナウイルスと同じ種類ではなく、SARSウイルスとは遺伝子が4%未満しか一致しないという。
一方で、武漢で8人が逮捕された。
「根拠のない間違った情報をネットで広めた」罪で厳罰を受けることになるとも、中国当局は発表。
上海のニュースサイト、シックスス・トーンのデービッド・ポーク編集長は、中国では噂の流布は7年の懲役刑もあり得ると投稿した(現在は削除されている)。
昨年、海南島の海口で鳥インフルエンザA(H7N9)が流行しているという「噂」を微信(ウィーチャット)で流した男性が10日間、身柄を拘束された。
2018年にも、汚染されたスイカを食べて数千人が入院したという虚偽の話をした男性が投獄された。
このような噂が簡単に広まる理由はポークが翻訳した微信の投稿(既に削除)を見れば明らかだ。
「噂が広まるのは、当局が適宜対応しないからなのに、どうして私たちが責められるのか」。
<人から人の感染は確実?>。
香港の英字紙サウスチャイナ・モーニングポストによると、武漢警察の微信アカウントにはこんな投稿もあった。
「流行は実際に起きている。丸一日、正式な発表が何もないから、人々が情報を共有しているだけだ」。
同紙によれば、武漢の肺炎患者の家族は情報が入らず、入院している病院さえ分からない人もいる。
香港でも新型肺炎に対する警戒感が高まっている。
1月5日に香港中文大学の学生の感染が確認されたときは、この学生が寮から運び出される写真や動画がソーシャルメディアで幅広く拡散された。
<最悪のシナリオをたどる恐れも>。
香港特別行政区政府は検疫法を発動させて、全ての病院や保健施設で厳戒態勢を敷いた。
ただ、昨年から続く民主化デモで、住民の間で政府当局に対する不信感が募っている。
そんななかでの検疫と感染対策(つまり当局による監視強化)に、政府の「本当の狙い」をめぐる噂が飛び交っているのも事実だ。
一方、シンガポールでは、年末年始に家族で武漢を訪れた3歳の女児が、帰国後に重い肺炎にかかったことが判明。
症状自体は幼児に多く見られる肺炎だが、既知のウイルスや細菌が原因ではないことが確認され、女児を隔離したことが発表された。
だが、これらの感染者と、武漢の海鮮市場とのつながりが確認され、ここから病原体が広がったことが判明したとしても、謎は深まる一方だ。
そもそも現時点では、人間に肺炎を引き起こす魚のウイルスは知られていない(細菌や寄生虫では存在する)。
ただ、この海鮮市場は巨大で、生きたヘビやウサギ、鳥などの野生動物も売られているらしい。
2003年のSARS流行は、ウイルスに感染したジャコウネコが屠殺された広州の市場から広がった。
中国当局とWHO(世界保健機関)は「人から人への感染は確認されていない」と言うが、もし武漢肺炎の病原体がコロナウイルスの一種だとすれば、SARSやMERS(中東呼吸器症候群)のように、唾液や鼻水を介して人から人に感染するのはほぼ確実だ。
実際、武漢市は1月1日に海鮮市場を予防的に閉鎖したにもかかわらず、翌週には新たな感染例が見つかった。
しかしこの騒動で真に懸念されるのは、中国の秘密主義的な態度だ。
昨秋、北京で肺ペスト感染者4人が入院したときも、中国がWHOに報告したのは2週間以上も後だった。
現地のメディアで一とおり報じられた後は、ニュースもぱったり途絶えている。
このため近隣地区でネズミが蔓延している事実とのつながりや、内モンゴルで確認されたペスト感染者との関係、そして感染がどのくらい広がり、どのように終息したかといった重要情報は、いまだ明らかにされていない。
武漢肺炎もいつの間にか終息すればいいのだが、現時点では最悪のシナリオをたどる恐れがある。
SARSのときのような世界的感染拡大だ。
SARSが大流行したのは2003年だが、中国政府は2002年12月の時点で、見たことのない呼吸器疾患が広州で相次いでいることを把握していた。
だが、WHOにも近隣諸国にもその情報を伝えなかった。
だから2003年2月に、SARSに罹患した男性が香港を訪れたとき、香港の保健当局はこのウイルスについて何も知らなかった。
男性は九龍にあるメトロポール・ホテル(現メトロパーク・ホテル)の9階に滞在し、同階の宿泊客に感染が拡大。
彼らが北京、ベトナム、シンガポール、カナダにウイルスを持ち帰り世界的な感染拡大につながった。
<「感染を隠すな」が教訓だが>。
中国政府はこの悲劇を回避できたはずだが、秘密主義を維持し、事実を否定することを選んだ。
彼らが中国国内のSARS流行を認めたのは、2003年4月のこと。
パニックに陥った出稼ぎ労働者や学生が故郷に逃げ帰ったため、かえって中国全土に感染を広げてしまった。
ようやく感染拡大に歯止めがかかったのは、全人口がSARSに感染している恐れがあると見なして、無数の検温所を設置し、あらゆる人の体温を一日に何度も調べ、高熱の症状が見られる人を例外なく隔離してからだった。
WHOは2003年7月5日に中国のSARSの終息宣言を出した。
その教訓は明白。すなわち「感染を隠すな」だ。
<中国政府は情報公開を>。
WHO総会が2005年に採択した「国際保健規則」は、加盟国が国際的な緊急事態を引き起こす恐れのある感染例を把握した場合は、速やかにWHOに通知すること、さらにその科学的検証のために協力することを義務付けている。
中国はこの規則に同意しただけでなく、SARS流行時に香港で対策の陣頭指揮に当たった陳馮富珍(マーガレット・チャン)のWHO事務局長就任を支持した。
だが、今回の新型肺炎に関して、武漢市と中国政府がWHOに提供している情報はごくわずかだ。
中国政府は国際保健規則を遵守するどころか、事実を公表した人物を逮捕して、情報を厳しく管理したがっているように見える。
その戦略は、地元住民と中国当局の関係が極めて悪化している香港では、とりわけ危険な結果をもたらしかねない。
武漢を中心に広がる謎の病気は、ひょっとすると比較的良性で、感染者は全員無事に回復して、日常生活に戻れるかもしれない。
ただ、現時点ではその可能性は低そうだ。
感染者の発見される地域が広がり、潜在的な病原体ウイルスに関する情報が増えるに従い、「武漢の海鮮市場で魚か野生動物に接触した人しか感染しない」という当局の説明は、ますます受け入れ難くなっている。そして感染拡大の懸念は高まっている。
莫大な数の人が中国内外を移動する春節を前に、その懸念は一段と現実味を増している。
SARSも2003年のメイデーのときに大きく広がった。
感染症の流行を抑えるためには、専門家と市民両方の信頼が必要だ。
そして信頼を得るためには、オープンな姿勢が必要だ。
中国政府が肺炎の流行について信頼できる情報を提供して、世界の公衆衛生のために積極的な役割を果たす意思があることを示し、大衆の信頼を取り戻すことは、中国政府自身の利益になる。
「まだ何の病気なのかは分からない。現在調査中だから、待ってくれ」と言ってもいい。あるいは、「このウイルスがどのように広がったのかは、現在専門家のチームに調べさせている」と言ってもいい。
重要なのは、正直な情報交換を定期的に実践すること。そしてそれを春節が来る前に始めることだ。
共同通信。
【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は14日の記者会見で、中国の湖北省武漢市で発生しているウイルス性肺炎について、新型のコロナウイルスが検出されたと認定した。
中国当局は9日、発症者を検査した結果、新型コロナウイルスが確認されたとしていた。
WHOによると、中国当局は7日に複数の患者から新型のコロナウイルスを検出し、12日にはウイルスの遺伝子情報をWHOに提供した。
人に感染するコロナウイルスには重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)を引き起こすものがあるが、いずれとも異なることが分かっている。
産経新聞。
中国中部の湖北省武漢市で発症が相次いでいる原因不明のウイルス性肺炎について、厚生労働省は16日、武漢市に滞在し、日本に帰国した神奈川県在住の30代の中国人男性から中国で確認されているものと同じ新型コロナウイルスが検出されたことを明らかにした。
日本国内で新型肺炎の感染者が確認されたのは初めてで、人から人への感染の疑いがある。政府は首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、情報収集など対応に当たっている。
厚労省によると、男性は武漢市滞在中の今月3日から発熱があり、6日に帰国した後、神奈川県内の医療機関を受診した。
14日に地元保健所に報告があり、国立感染症研究所村山庁舎(東京都武蔵村山市)で検査したところ、中国のものと同じ新型コロナウイルスの陽性反応が出た。
男性は医療機関に入院していたが、症状が回復し、15日に退院したという。
新型肺炎をめぐっては、発症者の多くが武漢市内の海鮮市場の関係者であることが判明しているが、厚労省によると、男性は市場には立ち寄っていないと説明しており、中国国内で新型肺炎の患者と濃厚接触した可能性がある。
中国で新型ウイルスが検出された肺炎の発症者は計41人で、うち男性1人の死亡を確認。
武漢市当局は「限定的だが人から人へ感染する可能性は排除できない」との見方を示している。
高齢者や持病のある人が重症化しやすく、初期症状は発熱や咳(せき)が中心だという。
アベマニュース。
中国・武漢で発生している肺炎の原因とみられる「新型コロナウイルス」が日本国内で初めて確認された。
関係者によると、15日までに中国の武漢から日本に入国した30代の男性が肺炎の症状を訴え、その後、国立感染症研究所のウイルス検査で新型コロナウイルスの陽性反応が出たという。
厚生労働者によると、男性は武漢の海鮮市場には立ち寄っていないものの、詳細不明の肺炎患者と濃厚な接触があった可能性があるという。
一方で、持続的な人から人への感染の明らかな証拠はなく、武漢から帰国・入国した際、咳や発熱などの症状がある場合には速やかに医療機関を受診し、武漢に滞在歴があることを申告するよう求めている。
濃厚接触とは?空気感染の可能性は?
感染のリスクについて、池袋大谷クリニックの大谷義夫院長は「まだ情報が少ないので明快なお答えはできないが、『SARS(重症急性呼吸器症候群)』『MERS(中東呼吸器症候群)』はあっという間に広まった。
死亡率もSARSが10%近く、MARSはそれ以上高かった。
一方で、今回の新型ウイルスは年末から始まって発症は現状50人前後。夫婦間での発症は認められているかもしれないが、パンデミックに広がっているわけではない。
そういう点では、空気感染の可能性は恐らく低いのではないか。
飛沫感染した可能性が高く、濃厚接触しない限りはそう伝染らないと思われる」との見方を示す。
「濃厚接触」とは、同居する家族や同じ職場に長時間いる場合を指し、電車ですれ違うようなものは当てはまらないという。
一方で、咳やくしゃみの飛沫が及ぶ1~2メートルの範囲は濃厚接触に近いということだ。
大谷院長は「飛沫感染・接触感染の可能性は出てきているので、多くの人が触るようなつり革・手すりは注意するべき。マスクを付ける、手を洗う、アルコール消毒をするなど、通常の感染対策をまずは徹底すること」と促した。
テレビ東京「やりすぎ都市伝説」。
カンニング竹山が語る「中国高速鉄道事故」死亡者35人、過去中国では列車バス衝突事故・黄田空港飛行機事故・ガス爆発事故・暴風雨・豪雨・土砂崩れ・平頂山炭鉱事故、全ての事故の死亡者が35人と発表されている。
中国共産党政府は36人以上の死亡者を出した地区の共産党委員の幹部を粛正するから、発表は35人に抑えられる「信じるか・信じないかは貴方次第」と番組を盛り上げる。
テレビ東京には95年に遡ってもらい、竹山が提示したフィリップ情報が真か偽かの裏を取る必要がある。
風説の流布・エセ医学・スピリチュアリズムの垂れ流しは日本のテレビ局の十八番である。
デマの発信に対し中国は逮捕も辞さない。
日本は誰も責任を取らない。
どちらが国家として無責任だろう。
新型コロナウィルス肺炎、一人陽性患者が日本で確認されている。
ワクチンも無いし、抗生物質も効かない。
少なくともNHKは、もう少し警戒を呼び掛けたほうが良い。
感染原因・病気の症状・病院への受診の心構え、医学の知識を発信すべきだろう。
沈黙は「何のための受信料かと怒られる」。
24日から春節である。
大量の中国人が日本に観光・買い物にやってくる。
中国人からのインバウンド需要を期待して新型コロナウィルスの件は報道しない。
まさかテレビ局は損得計算してないだろうな。
日本の民放テレビが中国共産党政府と、同レベルの秘密主義という都市伝説は勘弁してもらいたい。

“パンデミックの恐怖・扇情か警告か” への70件の返信

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