トランプ新型コロナ感染始末記

【ワシントン時事】トランプ米大統領が2日、新型コロナウイルス感染を公表し、急きょ入院した。

11月の大統領選で再選を目指すトランプ氏は、これまで新型コロナへの対応で景気悪化の阻止とワクチンの早期開発を重視。感染拡大防止に消極的とも映る対応が目立ったが、投票1カ月前になって自身が感染し、選挙運動の休止を余儀なくされる皮肉な結果となった。

米国で感染者が増え始めた当初、トランプ氏は記者団に「(暖かくなる)4月にはなくなると思う」「リスクは低い」などと楽観論を展開していた。後に米ジャーナリストのインタビューで、早い段階から新型コロナの危険性を認識していたと明かした上で「パニックを起こしたくなかった」と釈明していた。

感染者が急増してからも、各州・自治体が発動した経済活動規制の早期緩和を主張。「子供や若者はウイルスに強い」と強弁し、休校やリモート授業への切り替えを進めた学校に本人登校による授業再開を要求した。全課程をリモートで行う大学に対しては、留学生にビザを発行しないなどの圧力をかけた。

トランプ氏にとって、株高と失業者減少という経済面の成果が、大統領選に臨む最大の武器だ。経済活動再開に前のめりな姿勢は、新型コロナ対策で落ち込んだ景気の「V字回復」への期待を高めなければ、再選が遠のくという危機感に基づくものだったと言える。

トランプ氏自身も、新型コロナのリスクに対する意識が希薄だったようだ。4月の記者会見で「(消毒用アルコールなどの殺菌剤を)注射すればどうか」と発言して物議を醸した。新型コロナへの効果が疑問視され、副作用も指摘される抗マラリア薬を「画期的な薬だ」と繰り返し推奨し、一時は自身も服用した。公の場でマスクを着用することもほとんどなかった。

そうした姿勢は専門家との温度差も生んだ。感染症対応の権威として政府の新型コロナ対策本部に入ったファウチ国立アレルギー感染症研究所長は、マスク着用や経済再開をめぐり、しばしばトランプ氏と異なる見解を披露。トランプ氏はファウチ氏を遠ざけるようになり、国民の多くが感染して免疫を持つ「集団免疫」を提唱するスコット・アトラス医師を顧問として重用していた。

BBCニュース。
ドナルド・トランプ米大統領は2日未明、自分と妻が新型コロナウイルスに感染したとツイッターで発表し、世界に衝撃を走らせた。

トランプ氏は同日午後、首都近郊の陸軍病院に入院した。軽い発熱などの症状があり、抗ウイルス薬レムデシビルなどによる治療を開始したという。

トランプ夫妻の陽性判明の前には、側近のホープ・ヒックス氏の感染が明らかになった。大統領の発表の後には、元側近や選対本部長などの感染も判明した。

それでは、大統領とその周辺の人たちはどのように新型ウイルスと接触したのか。 9月26日にホワイトハウスの庭や屋内で行われた式典が、注目を浴びている。トランプ氏は庭の式典で、連邦最高裁判事にエイミー・コーニー・バレット判事を指名すると発表した。9月18日にがんのため亡くなった、故ルース・ベイダー・ギンズバーグ判事の後任人事だ。

世界保健機関(WHO)によると、新型ウイルスに感染してから症状が出るまでに、通常は5~6日の潜伏期間がある。

ホワイトハウスの「ローズガーデン」(バラ園)で開かれた指名発表の式典には、連邦議会やホワイトハウス関係者ら約200人が出席した。式典の画像を確認すると、マスクをしている人は少ない。席と席の間に2メートルの間隔はなく、出席者は互いに握りこぶしをこつんとぶつけあったり、握手をしたり、人によっては抱擁(ほうよう)を交わしたりしている。肩を組んで記念撮影をする人たちもいた。

出席者のうち8人がその後、新型ウイルス陽性と判定された。いずれの人も、どこでどのように感染したかは不明だ。大統領とメラニア夫人のほかに感染した人は――、
・クリス・クリスティー前ニュージャージー州知事。トランプ氏の討論会準備を支援している。陽性判定を3日にツイッターで発表した
・ケリーアン・コンウェイ元上級顧問(8月末に辞任)。陽性判定だったと2日にツイッターなどで発表した
・マイク・リー上院議員(共和党、ユタ州選出)もツイッターで発表
・トム・ティリス上院議員(同、ノースカロライナ州選出)も同様にツイッターで発表した
・ジョン・ジェンキンス師、ノートルダム大学学長。バレット判事は同大学卒業生で元教員
・式典を取材した記者(ホワイトハウス記者協会発表)   トランプ氏に長年仕えてきた側近のヒックス氏は、この式典には参加していない。

米疾病対策センター(CDC)の感染対策ガイドラインは、同居していない人との間には6フィート(約183センチ)の距離を保ち、周囲に人がいる状況では鼻や口を覆うよう推奨している。

ホワイトハウスの式典では、前方に座っていた人たちに感染が確認された。 トランプ大統領は、バレット判事が指名受諾演説をしている間、隣に立っていた。米紙ワシントン・ポストなどによると、バレット判事は夏に新型ウイルスに感染したものの、夏の間に回復している。ホワイトハウス報道官によると、判事は2日の時点で検査結果は陰性だった。

マイク・ペンス副大統領夫妻は陰性だった。ペンス氏はメラニア・トランプ夫人から通路を挟んで隣に座っていた。 副大統領と同じ列に座ったほか、コンウェイ氏らと近い距離で懇談していたウィリアム・バー司法長官については、司法省が2日に検査結果が陰性だったと発表した。

米メディア報道によると、この日はホワイトハウスの屋内でも、多くの参加者がマスクなしで狭い室内を行き来していたという。CNNの記者は当日の室内の写真をツイートしている。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計(日本時間3日夜現在)によると、アメリカでの累計感染者は世界最多の733万人超。20万8700人以上が亡くなっている。

【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は2日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療のため、米バイオテクノロジー企業リジェネロン・ファーマシューティカルズ(Regeneron Pharmaceuticals)が開発した未承認の「抗体カクテル」療法を受けた。

この治療薬はどのようなものなのか。臨床試験はどの程度進んでいるのか。そして、未承認薬の使用に一部の専門家が反対している理由は何か。以下に概要をまとめた。

■治療方法
リジェネロンの治療薬は「REGN-COV2」という名称で、2種の抗体を組み合わせるため「カクテル」とも呼ばれる。

抗体は、ウイルスがヒトの細胞に侵入する際に働く部分に結合して感染を防御するタンパク質で、(ウイルスがヒトの細胞に侵入するのを助ける)「スパイク糖タンパク質」に結合し、その構造を破壊する。鍵の形を破壊して鍵穴に合わなくするイメージだ。

ワクチンはヒトの体に抗体をつくらせて効果をもたらす。回復者の血漿(けっしょう)に含まれる抗体を利用する試みも行われているが、そうした血漿を大規模な治療に用いることはできないため、回復者の体内に生成された抗体から最も効果の高いものを選び出し、量産することも考えられる。

6月に学術誌「サイエンス(Science)」に掲載されたある論文では、リジェネロンの研究者らが、回復者と、遺伝子操作でヒトと同様の免疫系を与えてウイルスに感染させたマウスの双方から抗体を採取して最善の抗体を2種選び出した方法が述べられている。

また、同誌の別の論文は、新型コロナウイルスが突然変異し、抗体の阻害作用を避けるウイルス株が優勢になるリスクを、この2種の抗体を用いて阻止に成功したと発表している。

■効果と副作用は?
現在、さまざまな用量で治療薬の安全性と有効性をテストし、プラセボ(偽薬)を投与した場合と比較して効果を確認する臨床試験が実施されている。
リジェネロンは9月29日、臨床試験の早期段階で得られた結果の一部として、同社の治療薬によりウイルス量が減少し、入院治療を受けていないCOVID-19患者の回復が早まったと発表した。

この発表結果は治験対象者275人の患者のデータに基づくもので、リジェネロンのジョージ・ヤンコプロス(George Yancopoulos)社長は、同社が規制当局との交渉を開始したことを明らかにした。正式承認の前に暫定的な承認を受けるためとみられる。

ただし、同データの詳細は未公表で、専門家による査読も行われていない。
安全性については、薬剤投与後の副作用「インフュージョン・リアクション(輸注反応)」が4人(うち2人はプラセボ投与、2人は治験薬投与)に見られたという。また、「重篤な有害事象」がプラセボ群の2人と、治験薬を投与した1人に発生した。死亡者は出ておらず、副作用の詳細は発表されていない。

■一部の専門家が懸念する理由は?
臨床試験のデータが不十分な現段階で、未承認薬の使用を緊急的に認め、トランプ氏を治療する方針については理解に苦しむという研究者らもいる。

老年医学が専門の米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のカーラ・ペリッシノット(Carla Perissinotto)教授はAFPの取材に応え、未承認薬の(人道的)使用が例外的に認められるのは、通常、他の代替療法では効果が得られなかった場合のみだと説明。
「副作用のリスクが非常に高くなるので、私なら、治験段階にある未検証の薬剤の使用には非常に慎重になる」と話した。

米ハーバード大学(Harvard University)で公衆衛生を専門とするジェレミー・ファウスト(Jeremy Faust)氏は、今回の未承認薬の使用について疑問を呈し、こう述べた。「大統領をモルモット扱いしてはいけない」。

WIRED。
ドナルド・トランプ大統領が、自身とメラニア夫人が新型コロナウイルス検査で陽性だったことをTwitterで明らかにした。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)によって9カ月の間に世界中で100万人以上が亡くなっているが、これまでトランプ大統領は一貫してその深刻さを軽視してきた。

大統領選挙を控えるなか、まったく予想外の展開である。この発表のわずか数時間前には、大統領の側近であるホープ・ヒックスが新型コロナウイルスに感染したことをホワイトハウスの報道官が発表していた。

ヒックスとトランプ大統領、そしてメラニア夫人はこの数週間、側近や家族、選挙スタッフ、記者、警護担当など、大統領と行動を共にしてきた数え切れない数の人々と濃厚接触してきた。そのなかには、9月29日にトランプ大統領と討論したたジョー・バイデン元副大統領も含まれる。

そして今週もトランプ大統領とマイク・ペンス副大統領は、数百人規模の集会を複数開催していた。集会は混み合った密閉空間で開催されたケースもあり、大統領はほとんどマスクを着用していなかった。こうした行動は、まさに新型コロナウイルスを拡散させるとされているものである。

トランプ大統領の詳細な病状については、あまり明らかになっていない。大統領の担当医を務めるショーン・コンリーは、ホワイトハウスが公開した文書で「大統領および大統領夫人の体調はいまのところ良好である」としている。メラニア・トランプも「わたしたちは調子いいんです」とツイートしている。

特に危険な3つの要素。
2週間前の集会でトランプは聴衆に対し、新型コロナウイルスは「実際のところ誰にも影響を与えていない」と語っていた。これは真実ではないだけでなく、高齢で肥満の人々には非常に深刻な症状が現れる可能性がある。

しかしトランプにとっては非常に奇妙な巡り合わせではあるが、新型コロナウイルスの感染が拡大し始めてからこれまでの間に、医療従事者や科学者らはさまざまな治療法を考案し始めている。そこで、トランプ大統領のような人物に対して医療従事者はどのような治療法を検討することになるのか、その選択肢を紹介したい。

年齢や健康状態を問わず、どんな人でも新型コロナウイルス感染症が重症化し、死に至る可能性はある。なかでも特に危険な3つの要素は、男性、高齢、肥満である。大統領にとってこれはよくない知らせだ。トランプは74歳で、6月時点での体重は111kgだった。厳密に言えば、彼はやや肥満ということになる。

ほかの条件がすべて同じ場合、新型コロナウイルス感染症による50歳未満の死者は、ごく少数だ。しかし50歳以上になると、死亡率は増加し始める。70代半ば以上では、新型コロナウイルス感染症による死亡率は約4パーセントになる。

「18~29歳と比較して、73歳の人物が新型コロナウイルス感染症で入院する確率は約5倍、死亡率は約90倍になります」と、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の医学大学院学部長のロバート・ワッチャーは指摘する。「75歳では、死亡率は220倍に増加します」。

74歳の一般的な重症化の可能性。
いまだに理由は明らかになっていないが、肥満はさらに状況を悪化させる。また、糖尿病や心疾患など、年齢を重ねるにつれて罹患する可能性が高まる慢性疾患も同様だ。

「これは大統領の現状とは一切関係なく、単に一般的な統計の話です」と、ワッチャーは言う。「ですが、大統領の年齢で何らかの併存症を抱えていた場合、症状が悪化して入院が必要になる確率は優に10パーセントを超えます。死亡率はおそらく5~10パーセントほどであると考えられます」。

担当医らは、トランプ大統領は彼よりも若くてやせている男性たちよりも健康であると繰り返し報告してきた(言うまでもないことだが、大統領候補だった2015年、トランプは医師からの書状を自ら指示して書かせたとされている)。トランプは喫煙せずアルコールも口にしないが、ゴルフ以外には定期的な運動をしていないようだ。

ほかにもさまざまな奇妙な出来事から、実際にはトランプの健康状態は芳しくないのではないかという懸念や噂がもち上がっている。公の行事でろれつが回っていなかったり、不安定に見えたりする場面がときどきあり、米国陸軍士官学校でのスピーチ後には、浅い傾斜のスロープを降りる際に明らかに苦労していた。

そして19年には、警護車両を伴ってウォルター・リード米軍医療センターを訪れ、唐突な健康診断を受けている。これについても満足な説明はされていない。

実験的な治療法が試される?
それでも、トランプ大統領の症状が悪化した場合、最善の治療が施されることになるだろう。新型コロナウイルス感染症の症状が軽微な場合は、休息、点滴、アセトアミノフェンやイブプロフェンといった抗炎症薬の使用など、治療法はほかのウイルスへの感染時と変わらない。

「より実験的な治療法が試されることになれば興味深いですね」と、ワッチャーは言う。「より症状が深刻な患者に対して有効であることが示されている治療法の実施が今回のケースで検討されたとしても、驚きではありません」 当然ながら、トランプ大統領の体調が今後悪化するかどうかはそもそもわからない。ホワイトハウスの担当医は、大統領は職務を継続すると語っている。

仮にそうだとしても、症状が悪化して入院し、酸素不足や人工呼吸器が必要になった患者にも治療の選択肢はある。ヒドロキシクロロキンは、そのうちのひとつではなさそうだ。

トランプは数カ月にわたり、ヒドロキシクロロキンに予防および治療効果があると喧伝してきた。しかし、最終的には複数の主要な研究によって、効果がないことが明らかになっている。

医師らは回復期患者血漿(血しょう)を投与する可能性もある。回復期患者血漿とは、基本的に新型コロナウイルス感染症から回復した人の血液中に存在する免疫である。これも有効性については断定されていないが、いまのところ安全性は証明されており、過去にもほかの感染症のパンデミックにおいて効果を発揮している。抗ウイルス薬のレムデシビルは入院期間を短縮すると見られており、現在では一般的に投与されている。

有望性が高いとされる治療法。
いまのところ死亡率を低下させることが明らかになっている唯一の薬が、デキサメタゾンと呼ばれる副腎皮質ステロイドホルモンだ。しかし、新型コロナウイルス感染症の初期段階で医師がステロイドを治療に使うことはない。

「早い段階でその治療を始めるのは完全に間違っています」と、ワッチャーは指摘する。ステロイドは免疫系を抑制するが、「感染の初期段階で免疫反応を起こそうとしている体の働きをいじくり回すのはよくない」ことだという。

しかし、新型コロナウイルス感染症が深刻化した場合、第2段階として免疫系が過剰反応し、身体にダメージを与え始める可能性がある。こうなった場合、ステロイドが効果を発揮する。

まだ完全なかたちでの試験結果は出ていないものの、有望性が高いとされているのがモノクローナル抗体だ。大統領の担当医らは、これによる治療を検討する可能性もある。

モノクローナル抗体は新型コロナウイルス感染症を発症させるウイルス「SARS-CoV-2」を予防するために特別に設計されたたんぱく質で、ヒトの細胞にウイルスが付着あるいは侵入するのを防ぐものだ。少なくともふたつの企業が、モノクローナル抗体(mAbs)の第3相(フェーズIII)臨床試験まで進んでいる。

これまでの試験結果では少なくとも安全であることが示唆されており、実際に効果がある可能性も示されている。仮にトランプ大統領の症状が深刻化し、考えうる限りのあらゆる治療法が出尽くした場合、医師らが運頼みでこの実験的治療を実施することも考えられる。

「この治療法が検討される可能性も想定する必要があります。ただし、現時点では一般利用の承認が下りるような段階には至っていません」と、ワッチャーは説明する。「しかし、ほとんど皮肉とも言えますが、今回のケースに関してはありとあらゆる科学的なエヴィデンスが徹底的に検証されることになるでしょう」 しかし実際のところ、新型コロナウイルス感染症に関しては、症状の軽重やその患者が大統領かどうかに関係なく、とれる選択肢はあまり多くない。

「どこかから魔法の治療法を引っ張り出してきて大統領に与える、といったことはできません」と、ワッチャーは語る。「魔法の治療法は、効果があるかまだわたしたちが知らないもののなかにあるのです」 当然ながらトランプ大統領とメラニア夫人については、こうした“魔法”のような治療法や科学さえも必要とすることなく、単純な休息とケアだけでこの苦難を乗り越えられることを願いたい。

[ワシントン 4日 ロイター] – 新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領は4日、入院先のウォルター・リード米軍医療センターの前を車で通過し、周辺に集まっていた支持者を驚かせた。

トランプ氏はマスクをして後部座席に座り、手を振って支持者に謝意を示した。支持者はトランプ氏の車列がゆっくりと進む中、同氏の再選を応援する旗を振り、「USA!USA!」と声を上げた。

トランプ氏はツイッターに投稿した動画で、支持者に「ちょっとしたサプライズ」を計画したと語った。

この数時間前、治療を担当する医師団は、大統領が2日に酸素吸入を受けたことを確認し、肺の状態を注視していると明らかにした。 投与期間5日の抗ウイルス薬「レムデシビル」をこれまでに2日投与したほか、重症患者に使用されるステロイド薬「デキサメタゾン」の投薬を行っていることも明らかにした。

主治医のショーン・コンリー氏は記者会見で、トランプ氏の血中酸素濃度が一時低下し、2日午前に高熱が見られたことを確認し、当初の説明より実際には症状が重かったことを認めた。その上で、トランプ氏は回復していると述べた。

トランプ氏の容体を巡っては、医師やホワイトハウス当局者の説明に食い違いがあり、どの程度深刻なのか情報が交錯していた。

コンリー氏は自身の当初の説明について「医師団と大統領の前向きな姿勢を反映しようとしていた」とした上で、情報を隠そうとしていたわけではないと釈明した。

トランプ氏の肺の状態についてどのような検査結果が出ているかとの質問に対しては「想定されていた結果がある程度見られるが、大きな懸念材料はない」と述べるにとどめ、詳細には踏み込まなかった。

ジョンズ・ホプキンス大学の感染症専門家はコンリー氏のコメントについて、X線検査で肺炎の兆候が見られることを示唆していると指摘。「問題がなければ正常だと答えるだろう」と述べた。

<ステロイド治療> 医師団によると、トランプ氏は2日午前に高熱が見られたものの、その後熱は下がっている。 ブライアン・ガリバルディ医師は、「一時的な血中酸素濃度の低下」を受けて3日にステロイド薬デキサメタゾンの使用を開始したことを明らかにした。当面は使用を続ける計画という。

デキサメタゾンは、酸素吸入を必要とする重症の入院患者で死亡率が低下することが示されている。ただ、ウイルスに対する免疫を抑制する可能性があることから、米感染症学会の指針では軽症患者には使用しないよう呼び掛けている。

<「攻め」の選挙戦継続へ> 11月の大統領選に向け、最新の世論調査で民主党候補のバイデン前副大統領がトランプ氏に対するリードを広げる中、トランプ陣営は、ペンス副大統領やトランプ氏の家族が今週、「攻め」の選挙戦を展開すると表明した。

ペンス氏は7日に民主党副大統領候補のカマラ・ハリス上院議員との討論会に臨む。

バイデン氏は、2日に遊説したミシガン州ではトランプ氏を直接批判することを控えたが、3日の演説ではトランプ夫妻の回復を願うとした上で、政権のコロナ対応を批判した。

ビジネスインサイダー。
アメリカでは、トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染したにもかかわらず、ホワイトハウスはまだ米疾病予防管理センター(CDC)の専門家による”検査・追跡チーム”を展開していないと、ワシントン・ポストが報じた。

チームの役割は、大統領が接触した人々を追跡、検査し、さらなる感染拡大を食い止めることだ。 トランプ大統領は200人規模の資金集めのイベントに参加し、政府高官とも頻繁に接触していた。

トランプ大統領はアメリカ人20万人以上の命を奪った新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の深刻度を軽視してきた。

トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染したにもかかわらず、ホワイトハウスはまだ米疾病予防管理センター(CDC)の専門家による”検査・追跡チーム”を展開していない。 CDCの専門家チームはいつでも展開できる状態だが、大統領が接触した全ての人の追跡はまだ始めていないと、関係者2人がワシントン・ポストに語った。

接触者の追跡は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、公衆衛生当局が支持している重要な手法の1つだ。CDCもそのガイドラインの中で、追跡は「検査で確認された、またはCOVID-19に感染している可能性が高い濃厚接触者(感染者と約1.8メートル以内に少なくとも15分間一緒にいた人)に対して行われる」としている。

トランプ大統領がいつ、どのようにして新型コロナウイルスに感染したのか、正確には分かっていない。9月30日(現地時間)に検査で陽性が確認された側近のホープ・ヒックス(Hope Hicks)氏は、29日にはオハイオ州クリーブランドで開催された民主党のジョー・バイデン候補とのテレビ討論会に同行していた。

トランプ大統領はテレビ討論会の後、検査で陽性と判明する数時間前まで、複数の公開イベントやニュージャージー州ベドミンスターにある自身のゴルフリゾートで開かれた200人規模の資金集めのイベントに参加していた。

前日にはミネソタ州を訪れていた。大統領は数百人もの支持者 ── その多くはマスクを着けていなかった ── を前に集会を開き、資金集めのイベントで州の共和党関係者とも会っていた。

トランプ大統領が最近イベントを開いた州の関係者たちは、大統領の接触者の追跡についてホワイトハウスから連絡はなく、接触者を見つけるために独自に動いていると、ワシントン・ポストに語った。

トランプ大統領の感染が分かって以来、元大統領顧問のケリーアン・コンウェイ(Kellyanne Conway)氏やマイク・リー(Mike Lee)上院議員、トム・ティリス(Thom Tillis)上院議員、ノートルダム大学のジョン・ジェンキンス(John Jenkins)学長、ニュージャージー州の元知事クリス・クリスティ(Chris Christie)氏といった複数の共和党の大物たちの感染も判明している。

トランプ大統領の感染発表の1週間前、9月に死去したルース・ベイダー・ギンズバーグ連邦最高裁判事の後任として、大統領がエイミー・コニー・バレット(Amy Coney Barrett)氏の指名を発表したホワイトハウスでのイベントが、多くの感染者を出した「スーパースプレッダー」だったのではないかとの憶測も広がっている。

イベントでは、ソーシャル・ディスタンスを確保し、マスクを着用している人はほとんどいなかった。中には、挨拶を交わすためにハグや握手をしたり、近付いて立つ人の姿も見られた。

このイベントは、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるための公衆衛生上の措置に対して、トランプ大統領が取ってきた否定的なアプローチの象徴だ。大統領は自身の再選に向け、最悪の危機は終わったとアメリカ人を説得しようとしてきた。

感染が判明する2日前、トランプ大統領は公共の場でマスクを着用しているバイデン候補をあざ笑ったが、マスクをしないことはアメリカの新型コロナウイルスのガイドラインに違反し、場所によっては州の法律にも違反する。

そして、トランプ大統領の感染が確認されたにもかかわらず、ホワイトハウスは感染拡大を食い止めるためのさらなる措置の導入を拒否していると報じられている。ホワイトハウスでは、未だにマスク着用は義務ではない。

ジャッド・ディア(Judd Deere)報道官は、ホワイトハウスでは陽性の検査結果はいずれも深刻に受け止められていて、接触者の追跡も進行中だとワシントン・ポストに語った。

「ホワイトハウスは、CDCのガイドラインやCOVID-19の感染を食い止めるためのベストプラクティスを取り入れたプランおよび手続きを実施していて、断固とした接触者の追跡プログラムを構築している」とディア報道官は話した。 ワシントン・ポストの取材に匿名で応じたホワイトハウスの関係者によると、内部のプランでは、CDCの疫学者をホワイトハウスに派遣し、「必要があれば」CDCのさらなる支援を求めることになっているという。

【AFP=時事】新型コロナウイルス感染のため入院治療中のドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が車で外出し、車内から支持者に手を振ってあいさつしたのは米政府の定めた感染予防規定に違反しているとして、医療関係者から怒りの声が上がっている。

首都ワシントン近郊のウォルター・リード米軍医療センター(Walter Reed National Military Medical Center)に入院中のトランプ氏は4日、マスク姿で防弾仕様の車に乗って短時間外出し、病院の外に集まった支持者らを驚かせた。週末に医師団が発表した病状をめぐる情報が錯綜(さくそう)していたことから、回復ぶりをアピールする狙いがあったとみられる。

しかし、トランプ政権が定めた公衆衛生ガイドラインでは、治療中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者はウイルスを放出しており、隔離措置を取らなければならないと定められている。このため、医療専門家らはトランプ氏の行動は大統領警護隊(シークレットサービス)を危険にさらしたと批判している。

トランプ氏は外出の直前、新型コロナ感染の体験を「本物の学校」と呼び、「多くを学んだ」と述べる動画をツイッター(Twitter)に投稿していた。だが、テレビ番組やソーシャルメディアでは、トランプ氏が何も学んでいないことを浮き彫りにする政治的パフォーマンスだとの批判が専門家から相次いだ。

「全く必要のない大統領の外出のせいで、車に同乗した全員がもれなく14日間隔離されなければならなくなった」と、米ジョージ・ワシントン大学(George Washington University)の災害医学の専門家、ジェームズ・フィリップス(James Phillips)医学博士はツイート。「彼らは病気になるかもしれない。死ぬかもしれない。政治パフォーマンスのためにだ。トランプ氏は、パフォーマンスのために命を危険にさらすよう命じたのだ。狂気の沙汰だ」と批判した。

ホワイトハウス(White House)のジャッド・ディア(Judd Deere)報道官は、防護服の着用など「適切な」予防措置を取っており、トランプ氏と側近らは保護されていたと主張。外出は「実行しても安全だとして医療チームの許可を得た」ものだと述べた。

しかし、ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)医療倫理・保健政策学部のゼイク・エマニュエル(Zeke Emanuel)学部長も、トランプ氏の外出は「恥ずべきこと」だと指摘。「窓を閉め切った車にCOVID-19患者と同乗させ、警護隊員らを不要な感染リスクにさらした。何のために? 宣伝パフォーマンスだ」とツイッターに投稿した。

ビジネスインサイダー。
アメリカのトランプ大統領は10月4日の夕方(現地時間)、入院中のウォルター・リード米軍医療センターから車に乗って突然、姿を現した。 CNNの動画は、マスクを着用したスーツ姿のトランプ大統領が黒のSUVの後部座席に座り、支持者に手を振る様子を捉えている。

この直前には、トランプ大統領が病院から出て、人々の前に姿を見せると自ら動画で知らせていた。 投稿した動画の中で、トランプ大統領は「通りにいる偉大な愛国者たちをこのあと、ちょっとしたサプライズで訪れる」としていた。

トランプ大統領は10月4日の夕方、入院中のウォルター・リード米軍医療センターから車に乗って突然、病院周辺に集まった大統領の支持者たちの前に姿を現した。

CNNの動画は、マスクを着用したスーツ姿のトランプ大統領が黒のSUVの後部座席に座り、支持者に手を振る様子を捉えている。 ジョージ・ワシントン大学の救急医療の助教で、ウォルター・リード米軍医療センターの医師でもあるジェームズ・P・フィリップス(James P. Phillips)氏は、新型コロナウイルスに感染していながら大統領が広い空間とはいえないSUVに乗ったことに苦言を呈した。

「大統領のSUVは、防弾車というだけでなく、化学兵器を使った攻撃に備えて密閉されている」とフィリップス氏はツイッターに書いた。 「その新型コロナウイルスの感染リスクは、医療措置にあたるのと同じくらい高い。無責任にも程がある。わたしの思いは、これをやらされたシークレットサービスとともにある」 フィリップス氏はまた、新型コロナウイルスの接触ガイドラインの下、トランプ大統領とSUVに同乗した全員がこの後、隔離生活に入らなければならない今回の「政治劇」を批判した。

「全くもって不必要な大統領の『車での立ち寄り』のために車に同乗した全員が、これで今後14日間隔離されなければならない」 「彼らも感染するかもしれない。死ぬかもしれない。政治劇のために、だ。トランプの指令が彼らの命を政治劇のためにリスクにさらした。狂気だ」。

ホワイトハウスの主治医らは4日朝、トランプ大統領の体調は改善していて、5日には退院できるかもしれないと報道陣に語った。 病院の外に姿を見せる直前には、トランプ大統領が人々の前に姿を見せると自ら動画を投稿して知らせていた。

この動画の中で、トランプ大統領は病院スタッフに感謝し、「通りにいる偉大な愛国者たちをこのあと、ちょっとしたサプライズで訪れる」と発言していた。 「彼らはあそこに長い時間いて、わたしの旗を持ち、我々の国を愛している。あなただけに教えるが、このあと、ちょっとしたサプライズで訪れる」 トランプ大統領はまた、新型コロナウイルスの検査で陽性になったことを公にし、治療のため入院してからのことも振り返った。

「新型コロナウイルスについてたくさんのことを学んだ。これぞ本当の学校だ。『さあ、本を読みましょう』という学校ではない。よく分かった。理解した。そして、非常に興味深いことだった。これについては、今後知らせていく」 2日未明にトランプ大統領の感染が発表されて以来、政権、選挙キャンペーン、病院それぞれの担当者が発表する大統領の状態や治療に関する情報は錯綜している。

Business Insiderでも報じたように、ホワイトハウスの主治医ショーン・コンリー(Sean Conley)氏は4日の記者会見で、トランプ大統領が3日に酸素吸入を行っていたと認めた。3日の時点では、コンリー氏は記者からの質問をはぐらかしていた。

「経過について、チームや大統領の持っている明るい態度をわたしは反映しようとしていた」とコンリー氏は話した。 ホワイトハウスは当初、トランプ大統領の入院を「念には念を入れて」の措置だと強調していたが、マーク・メドウズ(Mark Meadows)大統領首席補佐官は4日、血中酸素濃度が低下し、発熱もあった2日にはトランプ大統領が「非常に懸念される」状況にあったと語ったと、AP通信は報じている。その上でメドウズ主席補佐官は、大統領が今後48時間は依然として「厳しい状況」になる可能性もあると述べた。

(ブルームバーグ): トランプ米大統領は新型コロナウイルスと戦うために利用可能なほぼ全ての治療薬の投与を受けているが、有益ではないかもしれない。

これは「VIP症候群」と呼ばれる状況だ。裕福で著名な患者は最先端の治療法に容易にアクセスできるケースが多く、こうした患者の担当医師には世間からの圧力が強まる可能性もあり、鳴り物入りの新薬や新たな治療法を試すインセンティブを高める。

魅力はあるが効果が証明されていない治療法を積極的に受け入れるやり方は、医師が一般的な治療を考慮しないことにつながれば、もろ刃の剣になりかねない。病気は患者の名声や政治力とは関係がない。実験的治療はあまり多くの時間や研究が費やされていないことが多いが、それでも利用可能なあらゆる策を講じたいという誘惑は強い。

ニューヨーク大学グロスマン医学部の医学倫理ディレクター、アート・カプラン氏は、「大統領は異なった扱いを受ける」と述べ、 「医師はより積極的になり、できる限りのことをする。大統領の死亡で非難されたくないからだ」と指摘した。

トランプ氏は診断を受けて以来、実験的な医薬品を組み合わせて投与されているが、そのほとんどがまだ個別に承認されておらず、複合療法としては広範な試験は実施されていない。ホワイトハウスによると、トランプ氏は亜鉛やメラトニン、制酸剤ペプシドなどの市販薬も服用しているという。

最初にトランプ氏に行われた治療法の1つはリジェネロン・ファーマシューティカルズの抗体カクテル療法で、これまでに使われたのは数百人にとどまる。初期段階の試験で有望なことが示されているが、その安全性や、トランプ氏に投与されているギリアド・サイエンシズのレムデシビルと組み合わせた治療の有効性については証拠はない。

主治医のショーン・コンリー氏は、「われわれはトランプ氏の治療のすべての側面を最大限活かし、多面的なアプローチでこのウイルスと戦っている」と述べ、治療の価値を高め大統領の職務復帰を早める可能性があるどんな方法も見逃さない考えを示した。

フォーブス。
トランプ大統領の主治医のショーン・コンリー医師は10月2日、入院前の大統領がホワイトハウスで「予防措置として、リジェネロン社のポリクローナル抗体8グラムの投与を受けた」と説明した。

コンリー医師の発表から間もなく、ホワイトハウスは大統領をウォルター・リード医療センターに搬送するとアナウンスした。 リジェネロンは、大統領の医師から同社の抗ウイルス抗体REGN-COV2の「コンパッショネート使用(compassionate use)」の申請を受けて、提供したことを認めた。同社によると、未承認薬のコンパッショネート使用は、稀な例外的措置としてケースバイケースで承認されるという。

リジェネロンは先週初め、新型コロナウイルスの抗体治療薬の臨床試験の最初のデータを発表し、この薬品を投与された患者の鼻腔内のウイルス量が減少し、症状を緩和できたと述べていた。大統領が摂取した8グラムの用量は直近の臨床試験の水準では高用量とされており、この薬品は体内でウイルスへの抗体を作らない患者に最も効果を発揮するという。

リジェネロンの治療薬はまだ実験段階のもので、FDA(米食品医薬品局)から緊急時の使用を承認されていないが、7月には政府が同社に4億5000万ドルを与えて製造を進め、この治療薬へのアクセスを確保する計画がアナウンスされていた。

リジェネロンの治療薬は2つの抗体で構成される「抗体カクテル」で、それらはヒトの免疫系を持つように遺伝子操作されたマウスと、新型コロナウイルス感染症から回復した患者の両方から数千の候補をスクリーニングした結果、同定されたものという。

これらの抗体カクテルのいずれかまたは両方が、SARS-CoV-2ウイルス上のスパイクタンパク質を標的とすることで、ウイルスが体内の健康な細胞に感染するのを防ぐことが期待されている。この薬は、リジェネロンが数年前から開発を始めたエボラ治療薬と類似したものとされる。

ここで特筆すべきは、大統領に投与された薬剤で治療を受けたのは、現時点で275人のみで、そのほとんどがトランプ大統領よりもかなり若く、入院していない患者だったということだ。入院患者の試験も進行中だが、そのデータはまだ開示されていない。 亜鉛やビタミンDも服用中 9月26日にこの薬剤の初期の臨床試験の結果が開示された際に、Scripps Research Translational InstituteのディレクターのEric Topolは「試験結果から悪い兆候は見られないが、今後どれほどの変革をもたらすかについては、現時点では多くを語れない」と述べていた。

新型コロナウイルスの抗体治療薬の開発を進めているのはリジェネロンだけではない。イーライリリーやアストラゼネカ、ソレント・セラピューティクスなども新薬の開発を進めている。

主治医によるとトランプ大統領は新薬に加え、亜鉛やビタミンD、ファモチジン、メラトニンなどのほか、アスピリンを毎日服用しているという。消化性潰瘍の治療に用いられるファモチジンや、睡眠補助効果のあるメラトニンの投与は異例のことではない。亜鉛やビタミンDに新型コロナウイルス感染症を抑える効果があるとの仮説もあるが、その効果は証明されていない。 ただし、大統領の年齢と体重は、症状が重症化しかねない重大なリスク要因とされている。

[5日 ロイター] – 新型コロナウイルスに感染し先週末に入院したトランプ米大統領が投与を受けているステロイド薬「デキサメタゾン」について、気分変動、攻撃性、錯乱などの副作用のリスクが専門家の間で指摘されている。 大統領の医師団は4日、トランプ氏がデキサメタゾンの投与を受けていると表明。ホワイトハウスは大統領が順調に回復しているとし、トランプ氏本人は5日午後、この日の夕方に退院するとツイッターに投稿した。

ただ、デキサメタゾンは通常は重症患者に投与される医薬品。米国感染症学会(IDSA)は、デキサメタゾンは酸素吸入が必要になっている重症の新型ウイルス感染症患者に効果がある一方、自己免疫反応が抑制されるため、軽症者に投与された場合はむしろ害になる恐れがあるとしている。 また国際骨髄腫財団によると、副作用として視界不良や不整脈などの身体症状のほか、人格変化や思考困難などの精神症状が出る恐れがある。

南カリフォルニア大学(ロサンゼルス)の感染症専門家、エドワード・ジョーンズロペス氏は「ステロイドは非常に危険な医薬品だ」とし、「このため、デキサメタゾンは重症患者に投与されている。神経精神の面で副作用が出る恐れがあるため、極めて慎重に利用されている」と述べた。

一方、ジョンズ・ホプキンズ・センターのシニアスカラー、アメエシュ・アダルジャ氏は、デキサメタゾンは新型ウイルスに感染して血中酸素濃度が低下した多くの患者に投与されており、基本的に害はないとの見解を示している。

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