スノーボール・チャイニーズ金融詐欺商品

中国では1日1社、不動産会社が倒産している。

中国不動産開発ファンタジアホールディングスグループが4日、返済期限を迎えた2憶ドルの債務を返済出来なかった。

ファンタジアホールディングスグループの会社規模は、恒大集団の10分の1に相当する。ところが、ドル建ての債務が47億ドルと、恒大集団の276億ドルに対して、高額である。

中国の不動産事業は、新しい借金で旧い借金を返済する体質に成っている。借金の返済利率・利息は14・5%に上る。

習近平の不動産事業への「三条紅線」の締め付けは、各々、銀行から融資を受けていた不動産企業を圧迫する。企業への融資圧迫は、住宅ローンを抱える消費者・人民をも同時に締め付ける。

借金で事業を回す不動産業界に対する、習近平の締め付けは死刑宣告に等しい。

ファンタジアホールディングスグループの経営者は、曽宝宝である。曽宝宝は、曽慶紅の弟の娘である。曽慶紅は、胡錦涛政権で、第8代国家副主席を歴任し、江沢民総書記から大きな信頼を得ていた。

習近平は旧勢力・敵対勢力の大物を潰す為に、旧勢力の利権マネーを産み出す不動産事業を壊滅させている。

習近平は旧勢力・敵対勢力の大立者を「反腐敗運動」の名目で刑務所送りにしてきた。

それほど、敵対勢力に、寝首を掻かれることが怖くて仕方が無い。

小泉純一郎の「権力闘争」など、カワイイものである。小泉は自民党内で冷や飯を喰らっていた。田中真紀子・客寄せパンダの応援を受け。瓢箪から駒で総理大臣になる。アメリカからの年次要求書に「ゆうちょマネーを狙うハゲタカの意向」で、「郵政民営化」が掲げられていることを逆手に取り、自民党の主流派、自分に冷や飯を食わせた郵政族議員を、「郵政民営化選挙」で落選させた。

習近平は、自身の権力維持の為に、IT企業・塾産業・不動産事業、そして、人民の暮らしを攻撃する。

習近平は「共同富裕」「格差社会の解体」をプロパガンダに掲げ、目くらましを図る。

人民は、習近平の目くらましに騙されている。チョロいモノである。今、中国では、サブプライムモーゲージ債権よりも悪質な金融詐欺商品がバカ売れしている。

金融詐欺商品「スノーボール」。

中国の投資銀行は、不動産事業が風前の灯である今、「スノーボール」の販売を拡大させている。金融機関・富裕層が、我先に購入している。

スノーボールは上手く運用すれば年率20%のリターンを得られる。スノーボールは株価指数に連動する。株価市場が暴落しない限り20%のリターンを得られる。債券のような利息クーポンが約束された金融詐欺商品である。

スノーボールの契約期間は1年。例えば、CSI小型株500指数が1年の契約期間内に20%を超える暴落を迎えない限り、年率で18%のリターンを得られる。

中国中心証券・中国国際金融。スノーボールは、この数年で、かなりの人気商品と成る。恒大集団の債務危機が、大問題と成る、現在のタイミングで、スノーボールは販売拡大している。

推計によれば、中国の投資家は7兆8000億円分のスノーボールを購入している。

中国銀河証券マネージャー。スノーボールの損失のトリガーポイントへの到達は、ある時点で必然的に起きる。投資家や証券会社規制当局は、何れも、崩壊の日に備えるべきだ。

逆に、スノーボールを売っている側は、大暴落を見越している。売っている側は大暴落が来なければ、18%のリターンを支払わねばならない。

中国のデリバティブ金融詐欺商品は、日本向けに誕生している。「オートコーラブル」「株価連動証券」。スノーボールの前身と言っていいだろう。

ウォール街のカジノ資本主義。中国の金融市場は、ウォール街の劣化版コピーである。

リーマンショックを引き起こしたサブプライムモーゲージ債権CDOとクレジットフォルトスワップCDS。サブプライムローンのローン担保証券であるCDOが格付けAAAのウォール街1番の人気商品となる。

当時、多くの投資家は、CDOが破綻するとは夢にも思わなかった。ところが、CDOの破綻に備える保険商品CDSも人気商品と成る。

ベアースターンズも、リーマンブラザーズも、破綻する当日まで、格付けはAAAであった。

デリバティブ金融派生商品。金融詐欺商品は、客観的に見れば、胡散臭い・怪しげな儲け話である。

中国で影の銀行シャドーバンキングが発達したのは、人民の「強欲さ」に合致したからだろう。

習近平が「共同富裕」「格差の解消」とプロパガンダし、権力維持の為だけに、不動産業界を壊滅させても、デモも起こさない。スノーボールの如き、金融詐欺商品を持ちかけられれば、リターンの大きさに目を晦ませ、購入する。

レバレッジドローン担保証券コラタライズドローンオブリゲーションCLO。自動車版サブプライムローン担保証券ABS。不動産担保証券MBS。トリプルB社債の各下がりしたフォーリングエンジェル。ハイイールド債・ジャンク債・ゴミ債・クズ債。

それ以下の、中国のスノーボール。

景気が良い時は、利回りの高いハイイールド債が人気を集める。

実態経済の大暴落の近い中国で、スノーボールが人気を集めるのは「欲に眼が眩んでいる」としか言いようがない。

中国の規制当局は、「スノーボールが適格投資家に限定して売られているか」を検討に入る。「スノーボールへのファンド投資の上限を資産の25%」と定める。

時すでに遅しであろう。

恒大集団がデフォルトする時は、中国不動産バブルが崩壊する時である。不動産・不動産事業株を所有する金融機関・投資家は全滅する。中国は一般庶民も不動産投資している。一般庶民も壊滅する。

そこに、スノーボールのデリバティブ崩壊が追い打ちをかけ。中国経済の損失は加速度的に拡大する。

衆議院選挙で自民党保守が「敵基地攻撃能力」などタカ派政策で支持を集めるよりも。「中国の日本企業・工場を全て引き揚げる」と打ち出す方が、余程、現実的である。

眠れる獅子が、又、眠りに付こうとしている。

“スノーボール・チャイニーズ金融詐欺商品” への1件の返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です