ゴールドマンサックス・日本売ります

アメリカの10年国債金利・長期債券金利の上昇は、インフレ懸念か、回復期待か。アメリカの投資家はリスクを冒しても利回りの良い投資先を追い求める。強欲資本主義である。最も安全な国債の利回りが1・6%に上昇すれば、保有する株価が適正価格ではなく、割安価格となる。

4日、FRBパウエルが「長期債券の利回り上昇を抑制する」とハッキリ言わなかったと「政策催促相場」で、発言の直後から株価が下落する。5日、一転して、雇用統計が市場の予測を上回る37・9万人雇用増加・失業率6・2%と発表されるとダウ平均株価は+572ドル上昇する。

アメリカの投資家は、サル並の付和雷同である。投資家集団の中に個人を埋没させ、現状分析そっちのけで、周囲に合わせて取り引きする。バイデンが1兆9000億円の追加経済対策を纏めても、ロビンフッダーに無駄遣いされて終わるのが関の山である。

日経市場は更に惨めだ。海外勢に牛耳られており。オプション取り引きは、コール・プットに両方張られる。先物取引と現物取引で売り買い交錯され。日経株価が上がっても下がっても、海外勢の儲けとなる。

農林中金にCLOを売り込んだのはゴールドマンサックスである。GPIFの運用資産を国債運用から株・債権運用に変えた竹中平蔵・菅義偉に悪知恵を付けたのもゴールドマンサックスである。孫正義にウィワーク・ウーバーを勧めたのもゴールドマンサックスである。

ゴールドマンサックスが今、日経株価を売り崩している。オプション取り引きで2万8500円ラインに吊り下げ、先物取り引きでも2月末から日本売りを続ける。

ゴールドマンサックスは日本の富を、自分の財布と見做している。

 

共同通信。
感染力が強いとされる新型コロナウイルスの変異株が検出された地域が、19都府県に拡大したことが4日、厚生労働省のまとめで分かった。専門家は「現状より急速に拡大するリスクが高い」と指摘。流行の「第4波」を招き、緊急事態宣言の解除や東京五輪・パラリンピックの開催に悪影響を及ぼす恐れもあり、国は対策強化に乗り出した。

政府は、英国、南アフリカ、ブラジルに由来する3種類の変異株を監視。昨年12月25日に国内で初めて報告されて以降、3月4日までに空港検疫で見つかった例を含め234人の感染が報告された。地域別では埼玉が38人で最多、兵庫36人、新潟29人と続く。

朝日新聞デジタル。
ワクチンが効きにくい恐れがある新型コロナの変異ウイルスが、国内からも発生していた可能性があることが、慶応大の研究チームの分析でわかった。この変異ウイルスはこれまで、海外から流入したとみられていた。

このウイルスは、たんぱく質の一部が変わった「E484K」という変異を持つ。新型コロナに感染したり、ワクチンを打ったりすると免疫ができるが、この変異があると、免疫が十分効かなくなる可能性が指摘されている。この変異は南アフリカやブラジルで発見され、その後日本でも見つかっていた。

慶応大の小崎健次郎教授(臨床遺伝学)らのチームは、国内の変異ウイルスを追跡している。国立感染症研究所が解析し、3日に国際的なデータベース「GISAID」に登録した新型コロナウイルスの遺伝情報などを分析した。

すると、感染研のデータのうち、昨年8月と12月に採取され、E484Kの変異があったウイルスと、7月と12月に採取されて慶応大が解析したウイルスで、遺伝情報の特徴が極めて近いことがわかった。

さらに、チームが今回分析したウイルスの特徴は、これまでに南アフリカやブラジル、日本で報告されたE484Kの変異ウイルスとは異なっていた。

このため、チームは今回分析したウイルスについて、「海外から流入したのとは別に、国内で以前から広まっていたウイルスにE484K変異が入った可能性が高い」と判断した。

新型コロナの遺伝情報は4種類の文字で表される約3万の「塩基」という化学物質でできていて、15日に1文字ほどのペースで塩基が別の塩基と入れかわっている。

これまでに国内で見つかった、ワクチンの効果を弱める恐れがある変異を持つウイルスは、何らかの形で海外から流入したものと推定されている。

国内からも発生したとすれば、今後も同様の変異ウイルスが生まれる可能性がある。小崎さんは「国内における変異ウイルスの監視をさらに強めていく必要があるのではないか」と話している。

(ブルームバーグ): 債券市場は、爆発的に売りが加速して米国債利回りを2%に押し上げてもおかしくない状態にあると、一部のストラテジストはみている。

INGグループによると、期間が長めの債券を保有することについて投資家の姿勢は「控えめに言っても」慎重になっており、相場が弱含む兆候が少しでもあれば急激な売りが始まる可能性が高くなっている。同行のストラテジストらは10年物米国債の利回りが現水準からさらに50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇すると予想。BNPパリバも年末までに2%に達するとみている。

3日には英国が予想以上の債券発行計画を発表した。インフレ加速で金融当局が政策引き締めを開始しかねないとの恐れに、供給増の懸念が加わった。さらに、流動性低下が市場の動きを激しくするリスクもある。

パドライク・ハービー氏らINGのストラテジストはリポートで、「債券市場は先週以来、一触即発の状態だ。この状況で、売りの兆しが表れた途端に投資家が逃げ出したとしても責められないだろう」と指摘した。

先週の乱高下と低調な入札の後、米国債市場の流動性が注視されている。30年債のビッド価格とオファー価格のスプレッドは2020年3月のパニック時以来の大きさとなった。

金利の行方を占う上でINGが重視するのは米5年債だ。みずほインターナショナルも同意見で、5年債利回りの0.75%をリスクの高い株式およびクレジット市場にきつい調整が起こり得る警戒ラインとして示唆した。この水準は先週破られたが、ロンドン時間4日の取引では0.72%前後で推移している。

BNPのストラテジストは、市場が2022年終わりごろの米利上げを織り込んでいるとみて、今年末の利回り予想を2%に引き上げた。当局がハト派的な論調を繰り返しても債券売りが止まらず、連邦準備制度が債券購入を現在の月額1200億ドル(約13兆円)から増やさざるを得なくなることがリスクだと同社は考えている。

サム・リントンブラウン氏らストラテジストはリポートで 「資産市場の相関が崩壊し米国債市場の流動性が消失すれば、当局は金融環境の悪化を抑えるために行動を促される公算が大きい」と分析。22年末より前の利上げは予想していないが、市場が早い利上げを織り込むことはあり得るとも指摘した。

[ロンドン 1日 ロイター] –     国際決済銀行(BIS)は1日に公表した四半期報告で、ここ1カ月続いている世界の債券市場での金利急上昇で、金融市場の見通しが完全に変わることになるかもしれないと指摘した。個人投資家によるゲームストップ株などの乱高下により、市場のボラティリティーが高まっているとも言及した。

ただ大きな変化は、世界の債券市場に影響を与える米国債市場でみられる。もし新型コロナウイルスワクチンにより今年経済が通常に戻れば、前例のない新型コロナ支援策がインフレを引き起こすとの見方から米国債利回りが上昇している。米指標10年債利回りは先週、1.6%を超え、年初からの上昇は70ベーシスポイント(bp)近くとなった。これを受け欧州や日本などの国債利回りも上昇した。

BIS金融経済局のクラウディオ・ボリオ局長は「最近の市場の神経質な動きは、債券利回りの上昇やリフレ取引が金融市場の見通しを完全に変えていることを示す」と話した。

エコノミストはこうした現象を、バーナンキ元連邦準備理事会(FRB)議長が債券購入ペースの縮小を示唆した直後に市場が荒れた、2013年の「テーパー・タントラム(かんしゃく)」と比べている。ボリオ局長は、今回タントラムが長期化するかどうかは、世界経済が素早く加速するか、また、主要な中央銀行が債券利回りの上昇にどのように対応するかにかかっていると話す。

パウエルFRB議長は先週、近いうちに景気刺激策を縮小することはないと述べた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁も同様のメッセージを発している。ただ米国は1兆9000億ドル規模の景気刺激策で合意したところだ。

ボリオ氏は、インフレの抑制と金融市場の安定の面から、中銀が「債券利回り上昇が中銀の目標にどのように影響するかを検討し適宜対応しなければならない」と述べた。

[フランクフルト/ロンドン 3日 ロイター] –     ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)は英金融サービス会社グリーンシル・キャピタル傘下のグリーンシル銀行に対し、資産の処分や資金決済を禁じる業務停止命令を出した。過剰債務を抱える「差し迫ったリスク」があるとした。

ソフトバンクグループが出資するグリーンシル・キャピタルにとってはさらなる打撃となる。同社は2日、事業の大部分を売却するために交渉を進めていると発表している。 同社は企業に短期資金を融通して商取引の代金決済の繰り延べを可能するサプライチェーン・ファイナンスという金融事業を展開。融資は証券化し、投資家に販売している。

スイスの金融大手クレディ・スイスと資産運用会社GAMホールディングスは今週、グリーンシルが提供する商品に主に投資するファンドを凍結。価値評価を正確にできない懸念があるとした。

2人の関係筋は3日、ロイターに対し、グリーンシル・キャピタルが破産申請への準備を進めていると明かした。また、事業売却交渉の相手はプライベートエクイティ大手アポロだと述べた。

グリーンシルとアポロはコメントの要請に回答していない。グリーンシルにここ数年で15億ドル出資しているソフトバンクもコメントを控えた。

BaFinはグリーンシル銀を調査した結果、英実業家サンジーブ・グプタ氏率いる金属・エネルギー企業GFGアライアンスから買い取ったとされる売掛債権の存在をバランスシート上で確認できなかったと説明。

「秩序ある手続きで資産を保全するための一時停止命令」で、顧客向けの事業が停止されるという。 独ブレーメンに本店を置く同銀はドイツ銀行協会の預金保険制度に加盟しているため、最大10万ユーロの預金が保護対象となる。

BaFinは、預金の引き出しは現在できないとしたが、それ以上の説明はなかった。 ブレーメンの検察はまた、先に、BaFinからグリーンシル銀に関する刑事告発状を受け取ったと明らかにした。詳細は不明。

現代ビジネス。
FRB議長は“インフレ懸念”にどう答えたのか。
現在、アメリカの金融市場や株式市場では先行きに対する様々な思惑で揺れている。

アメリカの景気回復がどの程度のスピードで進んでいるのか。景気回復とともにインフレが再燃する懸念はないのか。インフレ懸念が出てきたら、FRB(連邦準備制度理事会)は利上げに踏み切るのかという思惑で、金利や株価が乱高下する場面もみられる。

2月末にアメリカで雇用統計が予想よりも良かったことで、景気回復、インフレ率上昇予測から金利が上昇し、資金が株式から債券に流れる裁定現象が起き、株価が下落。日本の株価も同様に大きく値を下げた。だが3月1日の株式相場は一転して上昇するなど、神経質な展開となっている。

2月24日、パウエルFRB議長が上院銀行住宅都市問題委員会で金融政策に関する証言を行った。金融市場では長期金利上昇の兆候が見られ、パウエル議長がどのような見解を述べるのか注目された。

パウエル議長はインフレに対する基本的な理解を次のように述べている。

「過去25年間、平均インフレ率は2%を下回っている。インフレ動向は時間をかけて変化するものだ。インフレは小刻みに変化するものではない。財政支出あるいは消費の急増は長期にわたって続くものではなく、実際にインフレ動向に変化をもたらすものではないと考えている。もし好ましくないインフレ圧力が高まり、持続するようならば、それに対応する政策手段はあり、それを行使するつもりだ」と、短期的なインフレの兆候があっても、心配する必要はないと強調した。

これに対して同委員会のスコット議員は「昨年、既に6兆5000憶ドルの(コロナ対策)財政支援を行っている。さらに1兆9000憶ドルの支出が必要か」と質問した。

これに対して、パウエル議長は「財政政策を論じるのは私たちの役割ではない」とバイデン政権の景気刺激策に言及するのを避け、「インフレに関して言えば、財政赤字とインフレの間には強い結びつきがある」と答えた。その上で、「今後数カ月、インフレは少し上昇すると見ている。経済が完全に復調したとき、インフレ圧力は高まるかもしれないが、それは好ましいことでもある。ただ、インフレが大幅に上昇するとか、持続に上昇するとは見ていない」と、短期的にインフレ兆候が見られても、それは景気回復に伴うもので、必ずしも悪いものではないとの判断を示した。

ワーナー議員が「好ましくない水準までインフレが高進したら、FOMC(連邦公開市場委員会)はどのような政策対応をするのか」と質問すると、パウエル議長は「インフレが問題となる水準にまで高進するとは見ていない。

現時点ではFOMCはインフレが2%を若干上回る程度で推移させたいと考えている。実際の問題は、インフレ期待が錨から外れ、インフレが持続的に上昇するかどうかである。これは1960年代や1970年代に経験したことだ。そうした事態を繰り返すつもりはない」と、重要なのは目先的なインフレよりも、「インフレ期待」が高まるかどうかが重要であると指摘している。

“金利上昇懸念”にはどう答えたのか。
パウエル議長は市場に根強くあるインフレ懸念を退けた。だが、金利上昇懸念についてはどうか。

ラインズ議員の「財務省証券のイールド(利回り)の上昇をどう見ているのか」との質問に対し、パウエル議長は「私たちは広範な金融情勢を見ている。非常に重要なことは、なぜ金利が上昇しているかを問うことだ。金利上昇は市場の一部に完全な回復がもたらされるという信頼感が戻ってきていることを示している」と、金利上昇は景気回復や回復期待を反映したものであると、最近の金利上昇に関して楽観的な見通しを述べた。

FRBは債券購入政策を行い、長期金利の上昇を抑えてきた。これに関してトゥーメイ議員は「FRBは市場に過剰な流動性を供給しているのではないか。月間1200億ドルの債券購入が永続化されないことを望む。今年の後半に起こる可能性が強いのだが、完全雇用が回復しないまま、インフレが高進し、それに伴って金利が上昇するリスクが存在している。そうした状況が発生したら、それは債券購入政策にとってどういう意味を持つのか」と質問した。

パウエル議長は「債券購入政策についていえば、少なくとも完全雇用と物価安定という目標に向かって大幅な前進が見られるまで、現在のペースで継続する」と、債券購入による流動性供給と長期金利引き下げを継続すると答えている。「ゼロ金利政策」と長期金利の低水準維持は、景気が完全に回復するまで継続する意向を明らかにした。

パウエル発言後に起こった債券利回り上昇と株価暴落。
パウエル議長が23日に議会で、インフレ動向は短期の変動ではなく、長期的なトレンドで見るべきであり、長期債のイールド(利回り)の上昇は景気が健全な回復を示している兆候であると語った3日後の25日、市場はこの証言に反するように大きく動いた。

10年物の長期債の利回り(つまり長期金利)は、2月1日に1.09%であったのが1.6%にまで急上昇したのである。その結果、ダウ平均株価は560ポイント下落、S&P500も2.45%、ナスダックも3.52%と大幅な下落を記録した。ただイールドは26日には1.4%にまで低下している。日経平均株価も連動して大きく値を下げた。

金利急騰の最大の要因は、失業給付新規申請件数が市場の予想を下回ったことだ。先週の申請件数84万件が73万件に低下した。

その数字を見て、市場は新型コロナウイルス問題が落ち着くと、景気は予想以上に早く回復に向かうのではないかと受け取った。

急速な景気回復はインフレに結びつく可能性がある。そうなれば、FRBは金融政策に関してゼロ金利の継続、長期債券購入の継続と、超緩和策の継続を発表しているが、予想以上に早い時点で利上げに追い込まれるかもしれないという思惑から長期金利が上昇した(つまり債券価格が下落)した。

パウエル議長は、このイールド上昇に懸念を表明することはなかった。アトランタ連銀のラファエル・ボスティック総裁も「イールド上昇は懸念することはない」と、市場の鎮静化を図った。

このままイールドが継続的に上昇する可能性が低いものの、市場が予想以上に先行きに対して懸念を抱き、神経質になっているかを明らかにしたといえる。

GDP統計からみる2020年のアメリカ経済状況。
2月25日に発表されたGDP統計では、第1四半期と第2四半期にマイナス成長を記録した後、第3四半期の実質成長率は年率33.4%、第4四半期は4.1%の成長を記録した。第4四半期では、個人消費、住宅投資、設備投資、在庫投資が成長に寄与したが、政府部門(連邦政府、地方政府・州政府)の支出減が成長の足を引っ張った。

要するに民間部門は年前半に大きく落ち込んだが、後半は着実に回復に向かっている。なお年間での成長率は、2019年が+2.2%で、2020年が-3.5%であった。

GDPの最大の要素である個人消費は、食品や飲料などの財で落ち込んでいるが、医療費などのサービス支出は堅調な伸びを示している。しかし個人所得は不況にも拘わらず増加しているのに、個人消費全体では落ち込んでいる。

これは貯蓄が大幅に増加しているからだ。2020年の貯蓄率は16.4%と、従来の水準である6~7%の水準を大きく上回っている。貯蓄率の大幅な上昇は、コロナウイルスの影響で個人が消費を控え、貯蓄に回した結果である。

これは潜在的には消費需要が存在することを意味する。したがってコロナウイルス感染が抑え込まれれば、このペントアップ需要が一気に顕在化する可能性があることを示唆している。個人消費はGDPの80%弱を占めており、こうした消費ブームが起これば、市場が懸念する景気の過熱の可能性も否定できない。

住宅投資は一部の州では既にバブル的現象を示している。上院での証言の際、テスター議員は「ミネソタ州の住宅市場はバブル状況と言って良い」と語っている。在庫投資の増加は製造部門が平常に戻りつつある一方、まだ小売りの回復が鈍いことを反映したものである。

ゴールドマン・サックスは経済成長率見通し上方修正。
FRBは年に2回、議長の議会証言に合わせて『金融政策報告』を議会に提出する。その中にFOMCメンバーと各連銀総裁の経済見通しを報告している。

それによると、2021年の実質経済成長予測の中央値は4.2%である。最低予想は3.7%、最高予想は5.0%である。失業率の中央値は5.0%である。最低が4.7%、最高が5.4%である。

消費者物価の中央値予想は1.8%、最高は1.9%、最低は1.7%である。エネルギーと食品価格を除いたコア・インフレ率も中央値予想は1.8%、最高が1.8%、最低が1.7%と、いずれもインフレが起こる可能性はないと見ている。

金利見通しも、フェデラル・ファンド金利(銀行間市場金利:短期の政策金利)は0.1%と実質ゼロ金利が続くと予想されている。要するにパウエル議長が主張するように、2021年のアメリカ経済に大きな波乱が起こる可能性は少ないというのが、予測のポイントである。

ただ成長見通しを上方修正する傾向が出ている。フィラデルフィア連銀が39の経済予測機関の見通しを調査した結果、予測の中央値は4.0%から4.5%に修正されている(”Survey if Professional Forecast”,2月12日)。失業率も前回の調査の6.3%から5.9%へ引き下げられている。いずれも『金融政策報告』の予想を上回っている。

そんな中、大胆に成長見通しを立てているのがゴールドマン・サックスである(”US Daily: A Bigger Stimulus Bill, Stronger Growth, and an Earlier Rate Hike”, 2021年2月8日)。

同社は2021年の経済成長を従来の予想から0.2ポイント引き上げ、6.8%と予想している。『金融政策報告』の中央値よりも2.6ポイントも高い。失業率も2021年末に4.1%にまで低下すると予想している。これも『金融政策報告』の中央値よりも0.9ポイント低い。1月の失業率は6.3%であるから、同社の予想では1月比で2.2ポイントと大幅に改善することになる。さらに2022年は3.7%、2023年は3.4%とさらに低下すると予想している。

その結果、「逼迫した労働市場」になり、賃金上昇が起こり、2021年と2022年のコア・インフレ率は1.85%に上昇。2023年には2.05%、2024年には2.14%と予想し、「利上げ開始に向けたFRBが条件としているインフレ率水準には数四半期早く到達する」と分析している。

FRBは金融政策の基準としてインフレ率を2%と設定している。その水準には2023年に達することになる。同社はFRBが利上げに踏み切る時期を前回の予想では2024年下期をしていたが、新しい予想では上期に早まると修正している。FRBの債券購入政策は2022年初めから縮小すると予想している。景気動向次第では、いずれも時期はさらに早まる可能性がある。

2021年はアメリカ経済の大きな転換点になるのは間違いない。予想より早くコロナウイルスの影響から脱する可能性もある。企業収益の改善も見込まれる。ゴールドマン・サックスは金融政策の転換は2022年前半と予測しているが、それより早まる可能性も否定できない。

東洋経済オンライン。
世界の株式市場の値動きが荒くなっている。アメリカの長期金利上昇が懸念され、日本でも3万円の大台にのせた日経平均株価が2月26日に3万円を割り込んだ後、3月4日には2万9000円も下回った。

アメリカの10年物国債金利は2月25日に1.6%に一瞬達する急騰をみせた後、翌日には1.4%前後に低下するなど、高い変動率を伴いながら約1カ月で約0.4%も上昇した。

オファー・ビット(売り手の希望価格と買い手の希望価格)の価格差が広がるなど債券市場の流動性が低下したことが、米欧の長期金利の大きな変動をもたらしたとみられる。多くの債券投資家が想定していた水準を超えて長期金利が上昇したことで、需給悪化への思惑から売りが売りを呼んだのだろう。そして、妥当な金利水準が不明になり投資を手控える動きが強まったことも、パニック的な売り(大幅な金利上昇)を招いた。

■なぜ「新たな材料」もないのに長期金利が上昇したのか  もっとも、今年1月半ばから、アメリカの経済動向そして金融財政政策など、本来長期金利に影響する重要かつ新たな材料はほとんどないので、ファンダメンタルズ要因で最近の金利上昇を直接説明することは難しい。

実際には、アメリカ経済正常化が実現するとの思惑は、昨年の大統領選挙後から、金融市場の中ではくすぶっていたのだろう。そして、2月19日のコラム「アメリカで『ひどいインフレが起きる』は本当か」で紹介した、ジョー・バイデン政権が打ち出した財政政策がインフレをもたらすリスクを指摘するハーバード大学のローレンス・サマーズ教授の発言などが報じられ、経済状況を改めて認識した債券投資家の心理が揺らいだとみられる。

もちろん、バイデン政権が拡張的な財政政策を掲げていることは、昨年からすでにはっきりしていた。 同政権による財政政策などがアメリカの経済成長率を押し上げると筆者は予想しており、大統領選挙直後から株高が続くと見込んだが(2020年11月13日のコラム「2021年も米国株は上昇するといえる充分な理由」)、ほぼ想定通り、年明け以降も株式市場は順調だ。

債券市場の投資家は、株式市場の値動きを横目にしていたが、アメリカの経済回復シナリオに対して総じて懐疑的にみていたのだろう。そして、連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和強化が続くので、低金利が永続するかのような幻想が広がっていたように思われる。

■なぜ債券市場の心理はインフレ警戒へと転じたのか  その結果、FRBの金融緩和と政府の財政政策が、将来の経済回復やインフレ上昇をもたらす、経済の教科書通りの「動的な視点」が希薄になっていたとみられる。

だが政策発動によって、経済成長率が高まるのはむしろ必然である。株式市場の投資家は景気循環の変動に敏感な一方で、債券市場がこの変化に鈍感になるケースはこれまでもたびたびあった。今回、それが繰り返されたのだと筆者は認識している。

また、2月中旬までの長期金利上昇は、インフレ期待の上昇が主たる要因だった。

ただ2月末に見られた大幅な金利上昇は、FRBの継続的な利上げが2023年に始まるとの予想が織り込まれながら、年限が短い短中期金利を含めて金利全般が上昇した。FRBメンバーの想定よりも早い2023年からの持続的な利上げを織り込むまでに、債券市場の心理がインフレ警戒方向へと真逆に転じたのである。

市場参加者に対する最近の調査では、コロナ後のリスクはデフレよりもインフレとの見方に変わったことが示されていた。

こうしたなかで、年初までみられた「金融緩和が徹底されるので、アメリカの長期金利は日本同様に上がらないとの極端な見方」から、「コロナ後にはインフレが加速するのでFRBが早々に利上げに踏み出さざるをえなくなるとの見方」へと、真逆の方向に転じた。こうした投資家の期待のスイングを意味する最近のアメリカの金利上昇は、スピード違反だと筆者は考えている。

コロナ克服後(コロナ克服には時間がかかるリスクは残っている)の経済状況、インフレ率に関して、この3カ月で筆者自身の見方はほとんど変わっていない。昨年11月の大統領選挙でバイデン氏が勝利し、ほぼ同時期に最先端技術で開発されたワクチンの良好な治験結果が示されたが、これらを超える大きな出来事はほぼないだろう。

2021年のアメリカ経済は5%近い高成長に加速すると筆者は予想しているが、一方で、インフレ率が持続的に上昇する可能性は低いと見ている。このため、インフレ警戒的に転じた債券市場が懸念する、FRBの想定が前倒しを迫られるような、インフレ上昇が起こる可能性は低いとみている。

■なぜインフレリスクは大きくないのか  そして、2月19日にも書いたが、元財務長官のローレンス・サマーズ氏が言及した、財政政策に起因するインフレリスクは大きくないと見ている。2021年に経済成長率が加速するとしても、基調的なインフレ率を左右する労働市場の回復が遅れる可能性が高いと考えているからである。

新型コロナによって産業構造が大きく変わるとみられるが、これに伴い雇用資源のシフトも同時に起こるだろう。アメリカの労働市場は日欧よりは流動的ではあるが、それでも雇用の産業を超えたシフトが進むには時間がかかると予想する。

つまり、労働市場が、FRBが目指す完全雇用に達するには、かなりの時間を要するのではないか。このため、大規模な財政政策の発動によって、いわゆる需給ギャップは縮小しても、それがインフレ率の上昇に直結しないと予想している。

“ゴールドマンサックス・日本売ります” への188件の返信

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